無花粉ササユリの出現
   −−培養による変異(雄性不稔)−−
 ユリの花粉は、花弁や衣服に付着して汚染しやすいために、フローリストの間では、花粉除去に手間がかかり問題となっている。
 また、近年、花粉アレルギーの方が増加しており、花粉が消費者の購買意欲をそぐ要因となっており、無花粉ササユリの育成が望まれている。
 ササユリを培養増殖すると変異個体を見かけるが、本年作の生産者のほ場で無花粉(葯なし)が出現した。
 現在、各細胞を培養中で、数年後に無花粉のクローンササユリが広く普及していることを期待している。
左)無花粉(葯なし)ササユリ  右)柱頭・花柱・子房等の組織を培養