西日の当らない半日日陰の明るい山すその斜面に良く自生しています。
昔にくらべてとても少なくなってきています。

日高川町に自生するササユリ

■自生地の保護

 ササユリはあまり樹の茂らない雑木林や竹林、伐採後に多く自生します。樹が茂り、日の当たらない暗いところでは種子は出葉しても生育することができません。しかし、伐採や草刈によって日当たりがよくなると生育が促され、数年後に花が咲きます。
 このように長い年月、自然と人とともに生きてきたササユリは自生地の環境変化や動物による被害、乱獲によってその姿を消しつつあります。
 自生地では樹木の伐採が少なくなり、一枚葉を出したササユリは生育できずに日の当たるのを待っているのが現状です。日の当たる環境でやっとの思いで花を咲かせたササユリは人々の目を楽しませてくれる一方で、希少で人気があるため採取されているのです。花を切ってしまうと種がつかないのでササユリは減少してしまいます。また、イノシシなどの動物によって球根ごと食べられてしまうので被害は深刻です。
 私たちはササユリを産品化し、市場に出まわることによって身近に懐かしんでもらう一方で自生地の乱獲防止につなげないかと考えています。また、培養で増やした球根を自生地に植えて、以前のようなササユリの咲く野山の再現や、たくさんのササユリの花が見れる場所としてゆり園を造れたらと思っています。



・保護のポイント

1,草刈り、下刈りは、ササユリの葉がない12月〜3月の期間のみに行う
2,切り花を行わず、種子を付けさせ種子繁殖を促す。
3,樹木等の伐採を行い、日照を十分確保する。
4,イノシシ等の被害に遭いにくい急斜面や笹原のササユリを保護する。又はイノシシ対策を行う。

5,人に採取されない対策を行う。(花びらの除去等)





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