随筆 ガーデニング


2019.4.24  ガーデニングについて その1 

 ガーデニングはなぜ楽しい?
 一生ガーデニングを続けるライフスタイルにできれば、これほど楽しいことはありません。
  余生をガーデニングで過ごすことは本場のイギリスで行われていると聞きますが、究極の楽しい生き方と思います。


 ガーデニングが楽しい訳は? 

 1.自分の頭に描いたことを形にできる

 2.自分の感性を表現して人に表現できる、自分で見返して楽しみを繰り返し享受できる

 3.忘れることができる

1.は、DIYと同じ事です。頭の中に念じた設計図を現実の形に具現することは、単純に楽しい作業です。

2.は、自尊心を高める効果です。 誰しも、自尊心を高めたいのでプライベート上、仕事上いろんなことを行い続けます。
 自分を表現して、人に見てもらう・聞いてもらう・食べてもらう・・・。
 自閉症やうつの人は自我が無くなったり、自分を表に出せない場合もありますが、
 自分を表現できる状態にあって、一番単純に自尊心を高める作業は、人に自分の話を聞いてもらうことです。
 人に話を行うにはコミニュケーション能力が必要です。他人がどう感じようと自分の話をする図々しさや、仕事上の価値観や権力を笠に話をするなど、他人を抑えて自分の話をすることが行われます。なので、コミニュケーションは自尊心のキャッチボールが肝心と思われます。しかし、一方的に自分のことばかり話をしたり、相手の自尊心を意図的に破壊する悪意のある人間も存在しますので、これによって自尊心を高めるにはコミュニケーションテクニックが必要になります。
 ガーデニングは、話ができなくても、自分の感性を庭に投影し、その庭を見ていただき、その感性を評価していただくことで、自尊心を向上させることができます。
 このことは、絵を描いたり、演奏したり、カメラが趣味の方か写真によって表現しようとしたりすることと相通じる気がします。

3.は、全ての人が行う理由と思います。 全ての人に苦しみは多かれ少なかれありますから、その苦しみをなんらかの方法で忘れていなければ精神上不健康になります。
 花を見て忘れる。 草を一心不乱に引いて忘れる。 芝を刈って忘れる。 ガーデニングは忘れる作業のオンパレードです。 忘れることによって、一時的にでも健康を取り戻せる、癒やされると表現する人もいます。ガーデニングする人と話をすると、だいたい皆さん「草花に癒やされる」と表現されます。忘れる機会があるから幸せなのだとおもいます。


 「1.自分の頭に描いたことを形にする」ためにガーデンニングをはじめました

 子供の頃、アメリカファミリードラマを見て育ち・・・芝生のある家庭を夢見ました。

 今から50年ほど前、TVにはいつも、アメリカの幸せそうな家庭の幸せそうな映像が流されていました。 その内容は、全くおぼえていないというか、内容が無かったのかも知れません。。。。 そこに繰り返し出てくる芝刈りをするお父さん、、、 当時自分の住まいはねこの額の庭しかありませんが、ドラマの中では、アメリカ人の自宅に広大な芝生があって、お父さんの仕事はその芝生を刈ることと相場が決まっていました。 自分の居る現実と、ドラマとのギャップのなんたる激しいことか! 私は大人になったら、広い芝生がある庭付きの家に暮らそう。。子供心に強く思った次第です。

 成人になって、自分が理想とするスタイルを実現するため、その当時比較的余暇がとれそうな職種を探していました。
 私は、その他自分の頭に描いたことを実現していきましたが、心象風景の中にはいつも、広い芝庭に住む自分の姿があり、頭から離れることはありません。それが私が思う、理想的な家庭となっていました。


 思いを重ねて30年間、20年前に私のガーデニングは始まりました

 結婚して、子供ができ、自分の家を選択する機会がやってきました。 子供の頃、思いを描いた芝生のある家庭を形にするときです。
 子育てがしやすく、交通が便利で・・・そして、何より、芝栽培に適した南向きの広い庭がある家・・・新築の団地では南向きはオープンの時抑えられて発売されることが多く、庭が広い家は皆無です。
 ということで、ひたすら自分の理想とする中古物件を探していたところ、探し始めて2年目に自分の思い描いたものにほぼ合致する家が見つかり、購入することができました。まったく幸運でした。

 庭をゲットしてから、昼夜を忘れて方眼紙にデザインを描いては捨て、書いては捨て・・・もともと庭にあった木を人力で引っこ抜き、芝を勉強して、レンガで庭のデザインを作っていき、土壌の勾配を調整し、暗渠パイプを設置し、我を忘れて忘れて・・・夢中になりました。 自分が思い描いた物を形にする作業は本当に楽しかったです。
 庭作りを初めてやる人は、たいていこんな楽しいことはない!と思うようです。  設計も施工も工務店に任せてしまう人が居ますが、ガーデニングの最も楽しい部分をお金を払って他人にゆだねるなんて、信じられません。 庭に投入する時間が全く無いか、投入する時間を作る順位が低いか、エクステリアとしての庭さえあれば良いということでしょう。



 自分の栽培した芝生の上で自分の子供が遊ぶ・・・私が描く理想的な家庭が実現した瞬間です。思いは果たされました。
 芝庭は、毎年自分の設計や感性を形にしていき、進化させて、ガーデナーとしての資質も向上。。ガーデニングの幅がどんどん広がっていきました。

 そして・・・
 今から、15年ほど前・・・県外で研修を受けているとき、ある人が言った風景が自分の頭の中に投影されて、ずっと記憶から離れません。
 次第にその風景を自分のガーデンに再現できないか?と思うようになりました。
 その風景は・・・
  「夫婦でドイツ〜オーストリアの旅行中、ぶどう棚の下のテーブルに座って夕日を見ながらワインを飲んだ・・・その思い出が忘れられません」としみじみ話していました。私は、行ったこともない場所でしたが、もし私がそこに居たら同じように感動するんでしょう。。行ったこともないのに風景が浮かんで頭から離れません。しかも、いまひとつそのことに現実感が湧きません。そのようなことが、できるのだろうか?
 
 私は、あることがきっかけで、この風景を・・・・・・雰囲気を実現するため、着手しはじめました。


 
<執筆中>
2014.10.1  我流WOSについて その3 

 今回は、WOSについて私が思う疑問、限界などの雑感を書きたいと思います。

 <日照時間とジレンマ>
 ティフトンやバミューダグラスをベースにアニュアルライグラスをWOSしてスプリングトランジションする方法でエバーグリーンにすることは、周年寒地型芝でエバーグリーンにすることより技術的にも労力的にも容易と思うのですが、検索すると寒地型芝で通す人の方が多い気がします。 これは多分ゴルフをやられる方がグリーンを目指してエネルギーを注ぎ芝をやっているからではないかと感じます。私はゴルフをやらないので解りませんが、その人達が自宅にグリーンをと思うエネルギーは凄いのだろうと思います。
 ゴルフをやられる方もそうですが、ガーデナーならばエバーグリーンの芝は非常に魅力的なのでそちらの方の芝に対するエネルギーもかなりのもと思います。 私は、エバーグリーンにするためにはどうするのが一番楽であろうか?ということのみを目標としていました→とにかく日照が芝には必要である→日陰がじゃま→木を切る→ティフトンを植えると日照が少ない場所は極端に生育が悪い→さらに木を切る→庭のデザインは必然的に木がほとんど無く芝生と花壇で構成する→現在に至る。。 ということで、当方の庭は芝生と花壇と最低限の木という感じにならざるを得ないデザイン上の制限があります。 庭で休もうとするとどうしても日陰の部分が必要になりますし、庭に深みを持たせるにはどうしても高さのある植物で高低をつける必要があります。このように考えると、ティフトンベースのWOSを行おうとするとナチュラルガーデンのような庭はほぼ無理になります。 何よりも日照時間が大前提になりますから、できないことが沢山出てきます。 このあたり、しっかりと自分のコンセプトを持っているガーデナーの皆さんがティフトンあるいはバミューダグラスのWOSでエバーグリーンにしようとしても、かなりの制約が日照時間により出てくるはずです。 私は、そろそろナチュラルガーデンをやりたいのですが、ティフトンがある限りなかなかそれができないジレンマをかかえています。 ティフトンは高麗より遙かに日照時間にシビアに反応します。かといって、蒸し暑い西日本で周年寒地型西洋芝をやるようなことは精神上・労力上私には耐えられません。 庭の発展性をティフトンが妨げています。 このことが、一般家庭にティフトンベースのWOSが入り込めない大きな要因ではないかと思います。

<土層構造とティフトン>
 私はたまたま土壌肥料の知識があったので、所謂山砂をベースに表面排水を計算した傾斜や排水能力の高い暗渠設置を庭のデザインしながら設置していきましたし、さらに排水を考えて山砂の上にさらに粘土分がほとんど無い砂を乗せてから芝貼りを行いました。 植物は酸素がある場所に地下茎や根をはり、この部分が地上部を支えますから排水や土性には気を遣いました。 
 私の短い芝生経験からですが、ティフトンは高麗に比べて匍匐性が悪く、放置すると横ではなく上に伸びがちだと感じています。上によく伸びてしかも生育が早いので直ぐに軸刈りになってしまい、私はこれに随分と苦しめられました。 しかしながら、岐阜県でティフトンを栽培している方を訪ねたとき、その方の土壌はかなり深い部分まで粘土がほとんど無いさらさらの砂でした。 地下部分の茎のボリュームが凄くあって地上部分は綺麗に平らに生育していましたから、土層構造によって地上部分の生育の形が違ってくるのかも知れません。砂が多いと灌水が大変だと思いますが、地下に酸素は大切だと思った次第です。 いまさら土層構造は替えられませんが、目砂は粘土がほとんど無い砂を使用してできる限り粘土分を入れないようしています。

<情報の不足と不確かさ>
 この情報社会にあって、WOSを検索してもほんの基本的なことが少しだけ出てくるだけで、あまりにも情報が少なすぎると感じます。 わざと情報不足にしているのか?とうがった見方もしてしますが、いろんな条件で行われるので最後は自己責任でという意味かもしれません。 
 ペレニアルライグラスを高麗にやってしまってはたしてベースの高麗は無事でいるだろうか?という疑問があります。 種屋さんは裸地になるかも知れないリスクは商売上書いてくれないでしょう。 それならば、どうすれば良いかくらいはもう少し書いているものが一般書物であれHPであれあっても良い気がしますが、何故かありません。 
 私は、ある一般書物を見てWOSを始めましたが、その本を見ただけではできませんでしたので、失敗を繰り返してきました。後からあれは間違った記述だろうと感じることもありました。これによって、最初の頃は1月にせっかくWOSしたにもかかわらず、茶色っぽい芝になっていました。 

<条件は・・・>
 ティフトンやバミューダグラスをベースにアニュアルライグラスをWOS(最も好ましいベース芝に最も減衰が行いやすい寒地型芝の組み合わせ)。
 日照時間にシビアなベース芝なので、ほぼ1日中日照のある場所が必要(日陰でティフトンはめちゃくちゃ生育が悪いです)。
 排水よく土性が砂に近く地下部分に酸素が沢山ある状態。
 細かなことはありますが、この条件が揃うならWOSによるエバーグリーンがかなり容易になると思います。 これらのことは、基本的なことなのでどこにでも書いてあると思いますが、実際やってみてとても重要な条件と思いました。


 
<執筆中>
2014.9.15  我流WOSについて その2 

 今回は、私が必要と思う器具や機械を中心に書きたいと思います。

 <サッチング機械>
 WOSとスプリングトランジションをやっていると、どうしてもサッチング作業は年に2回くらいは必要な気がします。サッチを取ったり密度を下げたいときに必要です。 最初はかなざらいで手動でやっていましたが、これがある程度まとまった面積をやろうとするとめちゃくちゃハードな作業です。 専用の機械も売っていますが、一番安価なのはリョービのリール式電動芝刈り機にサッチングユニットを付ける方法だと思います。リョービの芝刈り機は今ひとつですが、このサッチングユニットが販売されているので、サッチング機械専用に使用しています。 ただし、専用機ではありませんし、私はこれ以外使用したことがないので、この方法が良いのかどうかわかりません。しかし、手でサッチングすることから比較すると格段に楽ちんになります。
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<柔らかい芝を刈ることができる機械>
 これはバロネスが一番と思いますが、他にも柔らかい西洋芝を綺麗に刈れるメーカーもあるかもしれません。 しかし、ホームセンターで私が買ってきた電動芝刈り機で柔らかい芝を綺麗に刈れる機械はありませんでした→参考までに私がホームセンターで買ったことのある機械は、ナショナルリール式、パナソニックリール式、リョービリール式、アーレスティダブルバリカン式等ですが、発芽したばかりの西洋芝を綺麗に刈れませんでした。
 WOSで秋に発芽して12月に硬化するまで綺麗に刈れなければ、芝刈り作業自体が苦痛なほど困難なばかりでなく病害のリスクが高まります。 しかし、私もバロネスを所有していない時にもWOSを続けていましたから、作業の困難性や病害のリスクを高くするのを覚悟するならできないことはない・・・とは思います。
 私はバロネスの手動式を持っていますが、お金のある方は電動を買っても良いと思います。スプリングフラッシュの時のライグラスを手動で刈るのはとても疲れます。
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<低刈り用・ティフトン用・スプリングフラッシュ時ライグラス用 芝刈り機>
 これをやるには電動芝刈り機じゃないとほぼ無理と思います。特にティフトンの低刈りが・・・ バロネスの電動を買ったとしてもこの高価な機械で土や石を噛むかもしれない低刈りするのは忍びない気がしますがどうでしょう。。
 私は安価なホームセンターで売っている電動芝刈り機を使ってきましたが、圧倒的にナショナル・パナソニックが優れていると思います。どこが優れているかというと、刈り残しがほとんど無くて平らな刈り跡になることです。 ただ、ナショナル・パナソニックは残念なことに芝刈り機事業から撤退してしまい、現在は販売していません。しかし、藤原産業がパナソニックのそっくりさんを製造販売しており安価な価格でネット販売しています。
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<散粒機>
 私は、粒度の細かい化成肥料・粒状殺虫剤(オルトラン・ダイアジノン<ダイアジノンは真夏は散布しません 植物にダメージがありそうなので>)を散粒機を用いて散布しています。 過去に何度も肥料やけしています。手で散布するとどうしても高密度で肥料を散布するところができてしまいます。特に肥料やけしやすい年内のライグラスには均一施肥は必須かな?それで散粒機はかなり必需品だと考えています。 散粒機は非常に粒度の小さな粒状殺虫剤から粒度の大きい化成まで散布できるようなタイプのモノ(みのり均太)を使用しています。
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<スプリンクラー>
 これは、WOSで播種後の毎日の灌水に必需かと思います。予定通り発芽して順調に育って短期間で仕上げるためにはこれがないと結構大変だと思います。 施肥後にちょっと散布したり、夏や1月の蒸発散量と降雨のバランスがとれないときなどによく灌水します。 スプリンクラーのタイプは最初はオシレーテングタイプを使用していましたが、今は単純構造のくるくる回転するモノを使用しています。
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<植物生育調整剤>
 今年初めてティフトンに2度使用しましたが、とても管理が助かりました。 私が家庭用芝刈り機でティフトンを管理した感想は、高麗に比較して匍匐性が低く上に生育する傾向が強い気がします。 乗用機械で倒しながら刈るとまた違う気がしますが、そのあたりの管理をプロの方に聞いたことがないのでわかりません。
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(購入したティフトンソッド)   (買ったばかりのソッドのティフトンは     (芽はどんどん立ち上がり一ヶ月後には
                    見事にカチカチに寝ていますが・・)      軸刈りになりました。。家庭用芝刈り機では
                                               転圧が不足しているためでしょうか?)
 それで、密度が上がった状態で1週間も放置するとどんどん軸刈りになってくるので、緑を保つ為に少しずつ刈り上げては、刈り下げたりサッチングで密度を下げたりしてはまた生育させることをやっていました。ずっと、緑の状態に保つのが高麗に比較して難しい気がします。 梅雨後にスプリングトランジションから完成したティフトンに使用しましたが、鮮やかさが少しなくなりましたが、ぴたりと3週間半上への生育を止めて密度を増しました。その後は突然伸び出して抑制が無くなりました。 ティフトンに生育調整剤を使った感想は、伸びない、密度が上がる、サッチが増える、葉が硬くなるなどでした。 1週間に1度は刈らなければとんでもないことになるティフトンですが、調整剤によりかなり助かりました。 特に今年のように8月中毎日雨が降った時は、刈らなくても良い状態に大助かりしました。 雨が降ると言うことは日照が不足することでもあり、過去にこのような状態が長く続いたときにティフトンが細くひょろ長く痩せてしまったことがあるので、こういうときに有効な気がします。 今年は本当に助かりました。楽ちんです。
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<これから欲しいモノ>
 毎年悩まされるのが、ライグラスを均一に播種することです。 均一に播種できないと完成も均一にもっていけないので、この作業はとても重要と考えています。 手で散布するとき大敵なのは風です。私は天気予報を睨みながら無風の日時を狙っていますが、なかなかうまくいきません。他の方は1uずつ種を計って区切りながら手で播種する方が多いように思いますが、私は種を培養土で均一に容量を増大させ、これを三方蒔きしています。 ドロップシーダー(ハンドル式でないもの)があれば風の心配が無く撒ける気がします。 しかし、エッジに囲まれた曲線だらけの私の芝に果たして均一に撒けるかどうか解らないので、まだ購入していません。 でも、欲しいのは欲しいです。

 
 

 
<続く>
2013.11.20  我流WOSについて 

 私が初めてWOSを行ったのは、振り返ると2000年10月1日でした。 それから14年間毎年WOSをやり続けて随分失敗をしてきました。WOSで失敗し、STで失敗し・・・失敗を重ねながらひたすら我流でやってきましたが、失敗して遠回りしてそこから見つけていくのがおもしろいです。
 芝で飯を食べている人から見るととても稚拙で非論理的な部分がてんこ盛りに見えるでしょうが、とりあえずここ2〜3年はほとんど失敗しなくなったので、我流WOSを振り返りながら簡単にまとめることにします。

 最初はペレニアルライグラスの美しさに参ってしまいました。追い撒きしながらとんでもない高密度にしてしまったペレニアルライグラスは初夏に私の手には負えませんでした。そのうち、ペレをやるにはどうしてもティフトンじゃなきゃだめだということになり、高麗からティフトンに替えたましが、ティフトンを高密度にするにはとにかく日照時間が大切ということで、随分と木を切りました。 ペレを巧く減衰するには窒素のコントロールがとても難しいということとティフトンも密度が高くないとだめだということが解ってきましたが、私の庭のティフトンは毎年同じところで密度差が激しく、多分土層構造に起因すると思われる低密度のティフトン部分でペレをやるのは無理ではないかとの結論に達しました。 このあたりで、芝そのものではなく庭の運営を考えた場合ペレで苦労するより、スプリングトランジションが容易なアニュアルライグラスフェアウエイとティフトン419の組み合わせで、庭をやっていこうと割り切るようになりました。

 WOSをやっていて、一番悩まされたのは播種から芝刈りを重ねるにつれて発生する病害でした。 播種から2度目くらいの芝刈りまでは順調だったフェアウエイが刈る度に前の刈り葉が枯れたり葉色が悪くなったり病害で枯れた穴が次々に出てきたり、数年間はひたすた病害を恐れながらWOSを進めていました。刈るほどに元気がなくなるフェアウエイはやりきれないものです。少しでも病害が少なくならないかと種をオーソサイドで浸漬させてから播種をしたこともありました(結局、浸漬してもあまり関係がない気がします)。 
 病害を無く順調に12月にもっていくにどうすればよいか?を経験則から当地(三重県中部)で、考えますと。。。。最も、大切な要因は10月の高温時にできるだけ芝刈りせず、11月の一月間の芝刈りで完成までもっていく感じが良いのではないかと思います。
 フェアウエイは暑さにとびきり弱いからスプリングトランジションがめちゃくちゃ簡単なのでしょう。 と言うことは、暑い期間には生育させない方が良いが、かといって急激に気温が低下していく11月に種を撒いてしまっては十分フェアウエイを生育させることが出来ません。 ここで、播種時期の妥協点が出てきます。
 経験則から当地(三重県中部)では、第1回芝刈りを10月末〜11月頭に持ってくるのが一番安全ではないかと思います(この時に播種ムラを追い撒きすると何とか修正できます)。 第1回芝刈りの時にTN8%程度の固形細粒化成を散粒機を用いて30g/u程度施肥してスプリンクラーで十分灌水して窒素をあげてやると、11月の様子をみて追肥して4〜5回30mmか25mm程度の高さでで行う芝刈りでフェアウエイは完成してしまいます。
 フェアウエイの播種から十分灌水して順調に発芽生育して第1回芝刈りまで2週間とすると、当地では10月15日くらいが播種時期ではないかと感じます。 播種時期が早すぎて、高温の10月に2回も3回も芝刈りしてしまうとそこで病害感染リスクが増大して、11月は病害との戦いが生じるリスクが高まり、結果として綺麗にフェアウエイが完成してくれません。 と言うことで、私は近年播種時期を十月上旬以前には行わないように心がけています。
 播種が早すぎるとティフトンとフェアウエイの競合が生じてきて、1月にティフトンが枯れると芝面が汚くなります。
 播種してからは、生育に順調さを欠くと結果として完成してくれないので、第1回芝刈り時には必ず化成を施肥して十分灌水することにしています。 病害を出さないことに細心の注意を払う寒地型西洋芝にこのように窒素を施肥すると病害を誘発するリスクを高めると考えられますが、とにかく短期間で滞りなく仕上げることが目的なので、この時の固形肥料が最も大切だと考えています。

 もう一つ、病害を発生させない要因が芝刈り方法。 水分の多い中での芝刈りは病害のリスクを増大させるので、朝露が無くなるまで待つか除去して葉先が乾燥している状態で必ず芝刈りを行います。 芝刈り機は圧倒的にバロネスが好ましいと思われます。 刈り跡は綺麗なので病害リスクが少なく、さらに刈り屑が落ちて感染源になりにくいです。バロネスであっても車輪でフェアウエイをねじればそこから病害が発生します。 バロネス以外にフェアウエイ生育初期の芝刈りが綺麗に行える機種が探せばあるかもしれませんが、私はまだ見つけていません。バロネスは高さのあるエッジを刈るのが苦手なので、他の切れ味が良い機種を今後も探していこうと思っています。 
 
 10月の高温期に芝刈りを何度も行うと下葉がこのように茶色っぽくなり、これを引きずると病害の穴が空いたり、生育不良になることがあります。
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  1月の厳冬期フェアウエイを極力綺麗にするためには、11月下旬から12月いっぱいにかけて窒素をやや過剰気味に施肥すると葉色低下が随分と抑えられます。12月に生育が止まったからといって窒素肥料をやらないと、1月に葉色低下が著しいです。 尿素等を葉面散布すると直ぐに葉色改善するがまた直ぐに葉色低下するので、葉面散布するくらいなら12月に過剰に化成肥料を施肥灌水した方がよいと思います。
 1月は、1年の内で8月と同様に降水に比較して蒸発散量が多くなるので灌水は時々行わないと、葉色低下が生じます。
 例年、当地では十分土壌に窒素が効いている状態で2月の節分ころになると葉色が良くなってくるので、このころに窒素を切らないように十分化成肥料の施肥灌水を行い、フェアウエイの目覚めに備えます。
 2月の後半から爆発的にフェアウエイが生育しだしますが、スプリングトランジションに備えて当地で窒素を切る時期は、経験則から2月を最終施肥とすると4月にフェアウエイが枯れ出してしまいこの時期にはまだティフトンの生育が緩慢なので、結果として汚い期間が長くなってしまいます。3月を最終施肥とすると5月の晴天率を利用したスプリングトランジションまで緑を保てるので3月を最終施肥としています。 
 フェアウエイとティフトンの組み合わせでは、ここからはどうやってもトランジションが成功すると思われますが、5月に2回低刈りをしてティフトンの芽吹きを十分量確認してから施肥を再開すれば、早くて梅雨前に遅くて梅雨後にはトランジションが終了します。


 以上が、私が当地で行ってきた経験則から我流WOSのポイントですが、当地と気温等が違う場所では例えば播種等が少しずれるかもしれません。
 また、これはあくまでも我流で、プロの方は全く違う方法でやるかもしれません。
 
 

 
<続く・・・>
12.10.25  バロネス 2012年 フォトコンテストに参加して 

 バロネス本社が主催するフォトコンテストが昨年末から応募しています。。賞金はなんと20万円でもれなく参加賞がもらえるという。。。
 バロネスダイレクトが主催するガーデニングコンテストに応募した私は、その勢いもあってCD-Rを参加表とともに郵送したのであったですが、去年のバロネスカレンダーに載っていたフォトコンテストの写真を思い出して、これはゴルフ場や大口の顧客用コンテストだということが、雰囲気から後で気がつきました。 
 テーマは「季節」だったので、「夏 プール遊び」として適当に庭の写真を送りました。

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 応募して直ぐに、結果は9月中旬頃、発送をもって発表とさせていただきますとのこと・・・いよいよ参加賞決まりです。
 私は、微かな期待をして9月を待ちましたが、音沙汰無し・・・フォトコンテストのことも忘れた10月24日に参加賞が届きました。
 参加賞は、特性折りたたみ草抜きでした。かなりしっかりした作りですが、フォークの幅が私には広すぎるので、飾りです。。

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12.08.01  バロネス 2012年 春のガーデニングコンテストに参加して 

バロネスダイレクトが主催するバロネスガーデニングコンテストの存在を知ったのは、芝仲間のコンバインさんがバロネス2009年春のガーデニングコンテストにエントリーしてグランプリを受賞された時からでした。
 しかし、当時私はバロネスを持っていなかったのです。「バロネスの芝刈り機を持っていない者が、バロネスが主催するガーデニングコンテストに参加していいものだろうか?」という自分に対する道義的理由で、私には縁の無いコンテストだと思っていました。しかし、WOS後の柔らかい芝を刈るのにいいいかげん嫌気がさしていた私は2011秋にとうとう、バロネスダイレクトで手押し芝刈り機LM4Dをゲット!しました。 これで、大手を振ってバロネスガーデニングコンテストに参加できる!と言うことで、私は2011秋冬バロネスガーデニングコンテスト募集を待っていました。
 毎年、春と秋冬の2回開催されていたコンテストですが、いつまで経っても募集がない・・・・もうコンテストは無くなったかな?と思った2012年5月にバロネスダイレクトから2012年春のガーデニングコンテスト応募のメールが届きました。。今回は2011秋冬コンテストが抜けちゃったみたい。
 応募写真は一人2枚までとのことで、写真を見返してみて結局↓の2枚をコンテストに出品することにしました。
 芝のスペシャリストから見ると芝の質がいまいち・・・ナチュラルガーデナーから見るとひねりが足りない・・・しかし、私が考える芝庭像を具現したのがこの庭です。

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他にも写真の候補は↓のようにはありましたが、庭全体を表していないと思って没にしました。
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  応募期間が1ヶ月ほどで終了し、いよいよエントリーした庭の投票が行われる! はてさて、蓋を開けてみると、なんと38人もエントリーしていました。全国で38人を少ないと思うかも知れませんが、いつもは10人くらいだと記憶しているので、未だかつて無い大人数です。。
 1回コンテストが抜けたのも影響していると思います。 数が多いと見てコンテストは関東地区と全国地区の2つに分かれて行われることになりました。
  

  全国地区の番号2番でした。
 コンテストには多用な人が応募していました。本格的なグリーンを管理している芝スペシャリストの方がいたり、バラガーデンあり、ナチュラルガーデンあり、オープンガーデンありと、グランプリは誰になるのか全く予想は付かない状態です。私は、知り合いにメールして投票をお願いしましたが、どうなることやら・・・・
 投票からさらに一月後くらい・・・バロネスから「受賞されました!」のメールが・・・嫁や子供達とどきどきしながらメールを開けると 準グランプリ! おおーーー!!入賞できたじゃん。 
 グランプリが良いのはあたりまえだが、準グランプリというのはまずまずの結果です。

 今まで、自分と嫁の芝庭コンセプトを具現してきましたが、コンテストに出るのは初めての経験でした。。結果が出るどきどき感がたまらなく楽しかったです。 ジギングの日を決めてそれまでの待つ時間がわくわく楽しいのに似ています。 やみつきになりそう(笑)

    コンテストの結果はこちらはこちら
            ↓

    バロネス 2012年 春のガーデニングコンテスト結果
 

12.06.03 1994年メルボルンの写真から 

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1994年の秋に私は結婚しました。新婚旅行は当時流行だったオーストラリアです。そこで私は一生忘れられない風景を目にしました。
 メルボルンの街を散歩していると、アングロサクソンの国だけあって芝と花が当然のように実にいろいろな場所にごく自然に存在していました。自宅しかり・・・公園しかり、街角しかり。 当時の日本には高麗芝が公園にあるか個人の住宅にたまにある程度であり、それは単に芝生を貼ってあるだけであって芝庭とは言い難いものばかりででした。
 異国情緒というか、同じ芝でも見える景色が全く違うのです。即ち、垢抜けて美しく感じるのです。

 私は散歩しながら公園から外れて、突然上の写真の場所で足を止めました。 それは今まで見たこと、感じたことがないような景色でした。芝に小さな木が植えてあり、その周りの芝生は円形にくっきり切り取られ、木の下にはロベリアやビオラなどが植えてある。「なんて美しい風景なのだろう!!」私はその場を動けなくなってしまいました。 当時、このような管理した場所を私は日本で、日本の雑誌でも見たことがありませんでした。当時の日本の景色でこのような垢抜けた管理をした場所があった? これがアングロサクソンの長い文化なのでしょう・・・その時私は、ガーデニングというアングロサクソン文化の底力を感じずにはいられませんでした。
 そして、この時私は固く決意しました。 いつか自分の庭を持ったとき、このコンセプトを実践してみようと。。
 この出来事が、私が芝庭ガーデニングを始めようと心に決めた出発点だと、今でもはっきり記憶しています。

 これから約7年後私は、このコンセプトを実現する為に日当たりが良い庭がある住居を購入し、このスタイルを取り入れた芝庭作りを始めました。
 今、アルバムのこの写真を見直してみると、芝自体は雑草(シロツメグサ)にかなり覆われて必ずしも美しくはないのです、芝庭を初めて手がける前の私にはとてつもなくこの風景が美しく見えました。 それは芝・エッジ・花・木に対するコンセプト(感性)が美しく見えさせるのでしょう。それは日本人には無いガーデニング文化力の違いでしょうか。

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  上の2枚の写真も同日のメルボルンの写真です。 とにかく芝生が至る所のあります。 しかもその芝生が実に垢抜けて美しく感じました。その理由はなんであろう?と家に帰ってから、一生懸命写真を見直しました。何処に行ってもたいてい芝生が写っていますし、その芝生自体は雑草が生えていたりして完璧ではないですが、どの場所の芝生も垢抜けています。。。 左の写真は公園の何気ない写真ですが、芝生自体今見てもたいしたことはないです・・・私は写真を見ながら、やっと答えを見つけました。 ポイントは芝生のエッジです。見事なまでのどこの場所で写した全ての写真の芝生エッジは美しく管理されていました。 その徹底ぶりは凄いです! 右の写真はベンチで一休みしていたらクイナが寄ってきたのでそれを撮影したのですが、芝のエッジを見ると見事にカットされています。 エッジが締まっていない(管理されていない)芝生の写真は1枚もない! これは実はものすごいことです。日本人芝は刈っておけば管理したと思う節があります、あちらはどうもそうではなさそうです。。。エッジを管理することを芝を管理する最重要項目としているように感じられます。。 あちらの芝生はめちゃくちゃ沢山ありますがそのエッジを管理(多分エッジシーアか何か)することはものすごい労力を投入して職人が絶えず管理しているはずです。
 私が出した答えは日本人とアングロサクソンのエッジ管理に対する意識の決定的な相違でした。 そう、エッジ管理こそ芝庭を最も美しくするポイントであると自分の中で答えを出しました。私は、その考え方を自分の庭にも取り入れていこうと思いました。