2001 ST 2
(除草剤散布)

(低刈り1日後:01.4.15 この日の作業は除草剤散布)

 芝生の一般的な本には、スプリングトランジションのために、低刈り作業しか書いてありません。
 しかし、ゴルフ場等で日本芝専用に用いられ且つ、西洋芝を選択的に枯らす除草剤が用いられます。
 一般書にも低刈りで、うまく冬芝(西洋芝)が減少できない場合は、専用の除草剤を使用する方法がある、、、としか書いてありません。
 ベ−スのコウライシバを最も早く回復させるため(これが最も重要です)、初めからその専用除草剤を散布することにしました。
 「シバゲン水和剤」です。100g15000円はあまりにも高い!!

(混用した除草剤:01.4.15)

 右からシバゲン水和剤を濃く溶かしたもの、ア−ジラン、シマジン、展着剤のアグラ−です。
 ア−ジランは茎葉処理剤でシバゲンやシマジンとの併用効果が高い薬剤です。
 シマジンは土壌処理剤で、低刈り後雑草の種が飛んできて発芽するのを抑制するために是非とも使用したかった薬剤です。
 シマジンの土壌処理効果を高めるため、じょうろでたっぷりの水量を散布しました。しかしそのため、シバゲンの散布濃度(薬害ぎりぎりの散布総量にするため)が通常より低くなりました。
 散布総量は1平方メ−トル当たり、シバゲン0.2g、シマジン0.2g、ア−ジラン0.5mlでした。

(除草剤散布7日後:01.4.22)

 除草剤をこれだけ散布したのに元気にビビットグリ−ンが生育してきて、またタ−フを形成しそうな勢いです。

 (シバゲンは遅効性で枯れるまで30−40日かかりますから、まき直ししないでください)と言う説明書きを無視して、今度は規定濃度で除草剤用散布ノズルでシバゲンだけまき直ししました。散布総量は1平方メ−トル当たり0.1gです。
 こんなに重ね撒きして薬害が出ないかなあ。

(除草剤散布後14日後:01.4.29)

 少し元気が無くなって芝が白っぽくなってきました。除草剤が効き始めたようです。
 

(再び低刈り:01.4.29)

 ここで、再び8mm高に低刈りしました。
 ちょっと白っぽい感じです。

(除草剤散布21日後:01.5.5)

 1週間たっても芝はもう伸びてきません。
 更に枯れて、全体に少し茶色っぽいです。
 これだけ状態が悪いと、トランジションとは言いにくいですが、、、
(わずかにコウライシバが・・:01.5.5)

 枯れたビビットグリ−ンの茎の中に、本当にちらほらですがコウライシバの発芽が確認されました。
 しかし、元々コウライシバの生育が悪かった日陰の部分では全く発芽は確認できません。
 窒素成分8%の肥料を1平方メ−トル当たり、50g散布しました。

 昨年のようにコウライシバのタ−フが形成されるかどうかまだ全く解りません。
 

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