2001ティフトン養成 3
(シバツトガ大発生、サンデビルの衰退)

(前回のあらまし:01.7.21)

 前回はバミュ−ダグラス(サンデビル2)が発芽後、長雨で溶けるように枯れ、それから再び生長して全面が緑の芝になりました。

 写真はそれから芝刈りして1週間後の状態です。

(芝刈り後:01.7.21)

 20mmでシングルカット。芝刈りすると緑が失われ実に汚いです。しかし1週間もするとぼうぼう状態で毎回軸刈りを繰り返しているようです。
 ティフトンが生育している部分は緑ですが、サンデビル2の刈り後は茶色で見苦しいです。

(芝刈り前、1週間ですごい生育!:01.8.4)

 1週間ごとに20mm高で芝刈りしていますが、芝刈り前にはごらんの通り60mm位に伸びています。サンデビルは上にばかり伸びて匍匐茎が全然生長しない(テイフトンはちゃんと匍匐茎を伸ばしています)です。株立ちのまま越冬できるのでしょうか?少し不安です。

(芝刈り後:01.8.4)

 20mmシングルカットです。この状態でも1週間でぼうぼうに伸びます。

(芝刈り後:あまりに伸びるのでダブルカットにしました:01.8.11)

 同じ20mm高ですが、ダブルカットにして少し生長を遅らせるようにしました。

(芝刈り前:1週間後、生長が悪すぎる:01.8.18)

 部分的に全く芽が伸びてこないし全体に生育が悪くなりました。
(芝刈り後:25mmシングルカットに変更:01.8.18)

 生育が悪いので刈り高を25mmにして様子を見ることにしました。
  

(1週間後、おかしいぞ!げっシバツトガ!:01.8.25)

 2週間を経過しても全然生えて来ない部分があります。それに、ここ3週間ほどで随分芽が粗くなってきました。
 夜芝を見てみるとものすごい数のシバツトガがとまっています。1平方メ−トル当たり10匹は止まっていますから歩けばシバツトガが乱舞します。どうも去年はコガネムシ対策にスミチオンをこれでもかというくらい散布しましたが、今年は何も散布していない上、芝のライトアップを今年から始めたのでご近所の芝からことごとく当家の芝に飛んできているようです。生育の悪い部分にはツトが所狭しとへばりついています。
 遅ればせながら、スミチオンをたっぷり土にしみ込むほどじょうろで撒いた後、オルトラン粒剤をこれまたたんまりと散布しました。N成分8%の有機化成肥料を平方メ−トルあたり100g散布して様子を見ることにしました。
 今回は芝刈りは行わず更に1週間放置することにしました。

(芝刈り前:やっと緑になってきた:01.9.1)

 農薬が効いたのか、全面緑になりました。生育速度は気温の低下とともに遅くなっています。

(芝刈り後:25mmシングルカット:01.9.1)

 サンデビルは相変わらず匍匐茎が無くて、まばらに株立ち状態です。ティフトンの部分は生育良好ですが全体の1/3くらいの面積です。サンデビルにじゃまされてティフトンは勢力を伸ばせない状態です。
 7月にはサンデビルとティフトンの葉質にあまり違いは無かったのですが、8月以降ははっきりと差が解ります。サンデビルは葉が固くて大型、刈り後枯れ葉が目立ち汚い、芽立ちが粗く匍匐茎の生長が悪いと言う感じで、明らかにティフトンが優れています。
 サンデビルなんか撒かずに根気よくティフトンの生長を待った方が良かったと後悔しきりです。

(芝刈り後:ティフトン419の部分:01.9.1)

(芝刈り後:バミュ−ダグラスサンデビル2の部分:01.9.1)

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