「 曙 草 」 リンドウ科 センブリ属



   
  
  「アケボノソウ」については、12年前にNo.4「アケボノソウ」(2000.12.)でも取り上げていますが、今回は、近くの谷沿いで見つけましたので再度取り上げてみることにしました。
 近くの山道を歩いていたら日当たりのあまり良くない谷川近くで小さな白い花が可憐な姿を見せてくれました。  近づいてみるとまさしく「アケボノソウ」です。
 アケボノソウは遠くから見ると白い花に見えますが、近づいてよく観ると先端部に紫黒色の細点が集まっています。
 白と黒のコントラストが強く目立ち、美しい姿です。
 花弁の中央によると黄緑点が二つ並んでいますがこれが蜜腺でこの花の特徴であります。
 この位置にこんな形の密栓を持っているのは他に類を見ないそうです。
 甘みも感じるとある書籍に記載がありましたのでなめてみましたが何とか甘さを感じることができました。   昆虫も飛んできて蜜を吸っていました。
 アケボノソウ(曙草)の名前は、黒い細点を夜明けの星に見立てたようです。
和服の染め方に「曙染め」というのがあるそうですがこれから来たとも言われています。
 分布は九州から北海道まで全国的で沢沿いの湿った場所を好むようです。