「アサマリンドウ」        リンドウ科




2003.11.
海山町栃山林道にて撮影



























 秋は紅葉も素敵ですが冴えるような感じの「アサマリンドウ」のブルーも佳いですね。
人通りの少ない山道に入りしばらく歩いていますと切り通しのがけにLED(発光ダイオード)を灯したような彩が点在していました。
近づいてみると「アサマリンドウ」です。
さわやかな秋を運んでくるような山路の中で見事に咲いています。
どのようにしてこんな色を作り出せるのか自然のすごさに感動しました。
「アサマリンドウ」は若き日の牧野富太郎氏によって四国の山で発見されたらしいですが、それ以前に三重県の朝熊山で朝熊山のリンドウとして知られていたようです。  それで和名は「アサマリンドウ」ですが学名には四国の名前が入れられています。
足下近くには、「アケボノソウ」が咲き、夜明けの白ずんできた空に星を描き込んだようにコントラストの強い黒点が目立ちます。   蜜腺は何かを訴えているように見えました。

リンドウは漢方では「竜胆」と呼ぶそうですが、根が「ゲンチアニン」という苦みを含み竜の肝のように苦みがあるのでこの名前がつけられたそうです。