青空に飛ばした 変形 「竹トンボ」       

 
 
  
変形 「竹トンボ
  
  ・竹トンボの回転翼
   回転の力のモーメントを大きくするために回
   転翼の両端に鉛板を取り付けた。
  ・回転支持棒
   回転翼に回転を与えるために使う。
   紐を巻き付けて引っ張ることで回転する。
  ・把手
   回転支持棒を保持する把手 
  
  小学校5,6年生の頃よく作って遊んだ
  竹とんぼの復刻版
 その当時は青竹を材料にして小刀(肥後の守)
  で削りだして作っていた。
  今回は竹が枯れて軽くなっていたので鉛板を
  取り付けて調整した
 小学生当時のことを思い出すと、苦しかったことより楽しかったことが大きく蘇ってくるように思います。
5年生、6年生当時は、戦時中で物資が豊かだったとは決して言えません。 しかし、我々子供たちは生き生きと遊び、ものが無いことについて不満などあまり言わなかったように思います。  よく言えば、希望や夢を大きくもっていたのでしょう。     まわりにあるものを使ってよく遊びました。   
竹とんぼもその一つですが、5,6年生にもなると、高学年としてのプライドか、皆よく切れる「肥後の守」(小刀、ナイフ)を持っていました。 勿論自分で研ぎます。  
下手な研ぎ方などしようものなら丸刃になってると嘲られます。
 竹とんぼを作るのも男の子の自慢の一つでした。   
 上の写真にあるような竹とんぼは、かなり高く飛び校舎を超えたり、広大な筑後平野のど真ん中でよく飛ばしたものです。
稲が刈られ、麦踏みが始まる頃まで存分に遊ぶことができました。
 青空に吸い込まれるように高く高く飛翔していく姿は、空への憧れみたいなものでした。
 空も今のように白っぽいものでなく本当に紺碧の深い色でしたね。
そんな思いをはせながら作ってみましたが、昔のようにはいきません。   「肥後の守」は現在市販されているものを使い、研いで工作にかかりましたが、やはり現在のカッターナイフとは違い独特の手触り、削りの感覚が伝わってきます。
完成したものは、すぐに飛ばしてみましたが記録は下記の通りです。 調整すればもっとよく飛べると考えていますが・・・・・
     記     
 回転翼長・・・・・・・・・・12cm
 回転翼幅・・・・・・・・・・ 2,5cm
 滞空時間・・・・・・・・・・ 11秒
 飛行距離・・・・・・・・・・ 17m
 * かなり広い場所で飛ばさないと危険です。   もし作られたら回転翼の行く先に十分注意して飛ばしてください。
   回転翼は人に当たると危ないし、ガラス窓に当たると危険です。