「気圧の実験」(身近にあるものを使って)    


気圧を感覚的に理解する実験 (体得)
注射器の開口部を閉じてバネばかりでピストンを引く。
ピストン部にかかる気圧は直接手に感じ、その大きさはバネばかりで測定する。

注射器の直径(ピストン部)・・・・・・・・・・  2.6cm
      断面積・・・・・・・・・・約5.3平方センチメートル
ピストンが動き出すときのバネばかりの目盛り指示?
気圧は ?      
    
   空ごう型気圧計の模型
 ラジオゾンデの気圧計を利用。
 しくみを単純化して理解しやすくした。
    


吸盤にバネばかりのフックをかけて、吸盤にかかる気圧を直接測定する
日常生活と関連づけることで考えを深め、知識を発展させたい。
気圧を感じることの大切さ・・・・・
 吸盤の直径・・・・・・・・・約2.5cm
 
 バネばかりにかかる力は?
       予想
       測定結果


   気圧に関する実験機器
身近にあるものを使って気圧に関わって起こる現象などを実験
  中学校理科の教材では「気圧」について1分野と2分野で扱われていますが、上の写真にあるような実験機器の一部を使って指導を試みましたのでここに発表します。
 新しいことではなく今までに行ってきた実験でありますが、最近の理科において「考える力」「生きる力」が軽減されていくように感じられたので敢えて出します。
 ・学習への動機つけ
 ・気圧がどのようにして生じるものなのか?
 ・どのような実験をすれば検証できるのか?  身近なものから考える
 ・私たちの生活とどのように関わりをもっているものなのか?  活用している例などから考える
 ・気圧と関わってどのようなことが考えられるか?  疑問 発展 創造  
時間と場があれば、上記のことぐらいは、気圧の教材として扱い、考えたり、発展させるチャンスを設けたいですね。

戯言
今年度から新学習指導要領によって学習指導がなされ、今までの教育は「知育偏重、詰め込み、教え込み中心の形態」とか批評され「考える力」「生きる力」は総合学習、選択教科でとの意見も多くなっていますが、戦後の理科教育を振り返ると決してそうではなかったと思います。  他教科においても・・・・・
 生活単元学習、系統学習、学習の過程、探求の過程を重視した理科教育の現代化など教室、教科書だけで指導してきた教育ではなく「考える力」「生きる力」を育むことも重視した教育だったはずです。
 その中で「オープンエンド的な発想」「仮説実験授業」なども生まれてきたものと思います。
「生きる力」「考える力」は教科指導の中でこそ深化し、発展性創造性のある力になるのではないでしょうか。
公教育は限られた時間の中で、真の基礎的な学力をつけるべきだと考えます。    
知識理解だけが学力ではなく、特に考える力、将来活かされること、発展創造へ繋がるように育むことも大切ではないでしょうか?
そのためには、内容が減らされても教材は断片的に羅列せず科学的関連性、順次性、発展性を重視したものにすべきだと考えます。
気圧の教材を考えながら・・・・・・・。