「 ベンハムのコマ 」       

 
 CD-ROMにベンハム図形を貼り付けて軸受け板、回転軸を取り付けている。
図形はExcelを使って描いている。
コマは以前に紹介した「座りゴマ」である。
2005年7月No.59「止まっても倒れない座りコマ」
  イギリスのおもちゃ製造業のチャールズ・ベンハムの名に由来するものと言われている。
白黒模様の図形を回転させることによって淡い色を生じさせるものであるが、その原理は物理的な現象ではなく人間の目の錯覚らしい。
 私たちは生来視覚によって知ること、学ぶことが多い。 
日常生活の中でも目から入ってくる情報が極端に多い。  しかし、視覚は動物によって異なり犬や猫のように2原色の世界で生きている動物もいる。
 私たちはすばらしい日光の7色を見ることができるが、様々な錯覚も起こしている。
長さや大きさの錯覚、図形のゆがみなど現実と見た感じは異なることもある。
 ものを見る場合も物から出る光だけを見てるのではなくて殆どそのものが反射している光を感じているのである。
 従って物を見ているのではなく、反射光を見て物を感じていると言ってよいかもしれない。
暗闇では物を見て感じることはできないのである。
 ベンハムのコマの図形から色が生じる現象も確実に解明はされていないが目の錯覚であると言われている。
 従って人によって異なり、カメラでとらえることもできないようである。
 模様の違いや回転速度の変化によって不思議な淡い色に変化を生じさせる。
このコマの工作は、11月13日「青少年のための科学の祭典・紀北大会」で行うものである。
 錯覚を起こす図形についても公開する予定である。