想い出の
「 パン焼き機 」



 
昔を想い出して「パン焼き機」を作ってみたくなりました。
 戦争中、中学生だった頃、誰からともなく流行ってきたのがこのパン焼き機です。
 食糧の少ない時期で小麦粉も手に入りにくい時でしたが小麦粉を練り、重曹、砂糖、塩などを加えてこれで焼きました。
 ご飯を薪で炊いていた時代ですから電気を使って自動的にパンが焼けるなんて不思議なことで家族に喜ばれたものです。
 もちろん製作の素材はこんな立派なものは使えず板とブリキです。
 そのころ中学生は、物理で習ったジュール熱の話をしたり、食塩を多く入れると電気抵抗が小さくなるとか、焼きあがる頃には水分が少なくなって電流が流れにくくなることなど得意になって説明したものです。
 多分「子供の科学」誌に載っていたものだと思いますが、この本はかなり程度の高い記事まで載っていて「飛行機雲」のこともこの本で初めて知りました。 科学好きの者にとっては何より有り難い本でした。
現在もこの月刊誌は続いてますからすごいですね。
50年以上も経っていますから