「
電流と磁界に関する実験
」
左の写真は Aを回転させている
中央の写真は Bを回転させている
電池の下部に磁石を取り付けたことによって、磁力線が
左の写真のように生じている。
従って上右の写真にあるような形の銅線を載せると
電流が流れ、電流による磁界が反応して回転運動が始まる。
電流の向き、磁界の向きを考えれば力は当然図に示した
ように作用して回転が始まる。
フレミング
『左手の法則』
を当てはめればよい。
回転が速くなると遠心力でマイナス側の接点が離れて電流が断 たれる。 したがって、高速回転が制御される効果がある。
電流と磁界の関わりは、
『エルステッド』の実験
から始まり
『電気ブランコ』『コイルモーター』
などへ進んでいくと考え
られるが、ここに示す実験も興味関心が持てるのではない
だろうか。
磁力線の図を示す前に回転する論理を考えさせたら面白い 学習ができるのではないだろうか。
理科の学習は、既成概念を教え込むだけではなく、試行錯誤 しながら失敗も繰り返して進めるべきであると考える。
しかし、ゆとりの学習と言われながらも理科の授業では、時間 的な余裕を得るのが難しい現状ではないかと心配もする。
発展的に何か活用してみる発想も期待したいところである。