「 フジツボの模型 」 をつくる       




 フジツボについては、「クロフジツボ」でも取り上げているところだが、
「フジツボ魅惑の足まねき」倉谷うらら著に載っていたペーパークラフト フジツボの型紙使い、模型を作ってみた。                                 
著書にも記載されているように組み立てによってフジツボの体のつくりや部分名称がよく理解できる。 特に、蔓脚(つるあし)がこのように出て招く姿を見ると何となく親しみがもてる。                                   
貝の仲間ではないこともよく理解できるはずだ。                
驚きは雄性生殖器である。 昔、2m余ぐらいある大きな鯨のペニスを見たことがあるが、体全体の大きさで比較すればフジツボの方が格別に大きいことになる。フジツボの生殖器をのばしている姿を見たことはないが、タイドプールで是非観たいものだと考えている。
フンの排出にも独特の姿がある。 消化しきれなかったプランクトンのかけらなどが溶け出さないように涙型の袋に包んで海底に沈めるそうだからお手洗いのマナーもたいしたものだ。                                     
他の甲殻類と同じように脱皮しているが、殻の中で天女の羽衣のような薄い脱皮殻を脱ぎ捨てるそうである。                               ダーウィンが8年間も研究した「フジツボ」が偲ばれる。