ミツバウツギ科  『 ゴンズイ 』


       ゴンズイの実
      樹上の実・・・・・・・左写真
      美しい実・・・・・・・・右写真   
  「 ゴンズイ 」  Euscaphis japonica(Thunb.)Kanitz
                                
  関東以西に生える落葉小高木で樹高は約6mぐらいまで伸びる。
葉は奇数羽状複葉で対生している。小葉は長卵形で5〜9枚ある。
花期は5〜6月頃で円錐花序に緑白色の花をつける。
秋の木枯らしがふく頃になると写真のように見事な光沢のある実をつける。
遠くから見るとクサギの実とよく似ているが葉の形、実の様子を見ればすぐに判断できる。
秋には様々な植物たちが、個性ある彩りを見せてくれるが、ゴンズイのような実は近くでしっかり観察しないとその美しさは感じ取れないと思う。
牧野富太郎の図鑑によると「ゴンズイ」の和名は、役に立たない魚の「ゴンズイ」からつけられてと考えられると書いてある。
戯言(たわごと)
この木も役に立たないのだろうか?  
人は自分たちの利益を中心にして物事を考えるけれども植物こそ生きる姿の理想と考えてもよいのではないだろうか。生きるための糧は自分で作る生産者である。
無駄なエネルギーは消費しない。
自己中心の戦い、競争などしない。
公害などに現れる有害物質は作らず地球を清浄化する重要な役目を果たしている。 
そして、美しい姿を見せてくれる。
東紀州に実る美しいゴンズイの実を観ていて、つい肩をもち褒めすぎてしまったかな?