『 ヤマホトトギス 』  ユリ科
  ホトトギスの仲間には、「ホトトギス」「ヤマホトトギス」「ヤマジノホトトギス」と3種類ある。
鳥のホトトギスと同じ名前だが、白い花びらに紫色の点があるところから名付けられたらしい。
鳥のホトトギスも胸に紫点を散りばめている。
紀州の山でもよく見かけるが、ユリ科の植物らしく何となく目立つ存在。
花びら6枚は水平に開くが「ヤマホトトギス」は反り返って開く。 
花弁の真ん中に花粉を付けた雄しべが6本、雌しべは1本だが3裂しさらに2裂している。
葉は長楕円形で細く互生している。  葉には黒く見える油点が点在している。(左写真)
鳥の「ホトトギス」は「時鳥」「不如帰」「子規」等とも書かれ詩にもよく詠まれている。
 
み熊野の杜に初音の時鳥 夢語りつつ古道を辿る  
                  平成16年度 熊野本宮大社献詠歌 佳作