「 放射線量の測定 」    
      
 放射線量測定器「はかるくん」 (中央)
日本科学技術振興財団から借用した物
 
  原発事故から日本の放射線量が問題になっているが、当地方での自然放射線量がモニタリングされていないので、近くの45ポイントで測定を行った。
 データーについては、2011年11月に開催された「青少年のための科学の祭典」で掲示し説明などを加えた。 

 観測の結果から分かったことは

 ・自然放射線量は東日本より西日本が高いと言われているが、特に当地方では放射性元素を含む岩石などで、山の近く、切り通し、トンネルでは数値が大きくなっている。
 ・県内で比較しても平野部の方が低い数値であり、津市街地と比べても当地域は高い。
 ・原発事故による人体への影響は、現在では殆ど無いと考えられる。
 ・環境の変化を考えれば自然放射線量(宇宙線、地面からの放射線)の定点観測は重要である。
 ・特に大気、海洋汚染については、観測が必要である。
   海洋汚染→プランクトン→魚介類→海鳥  生態系の中での濃縮
   大気汚染 同心円状に拡がるものではない。
 ・今後の放射線量については、自然放射線量バックグランドからの増減観測が必要。
 
 海流、潮汐流、気象条件などを考えて広範囲にわたるモニタリングポイントが必要である。

  主な観測ポイントの測定結果         
                        測定平均値 ( )は測定期日
    ・ 尾鷲市  県尾鷲庁舎駐車場 0.068  (10/24)
            須賀利漁協前    0.080  (10/26) 
            須賀利トンネル   0.117  (10/26)・・・・・トンネル
            尾鷲公民館駐車場 0.070  (10/27)
            三木里海水浴場   0.034  (10/27)・・・・・砂浜
            古江          0.078  (10/27)
            輪内中学校前     0.076  (10/27)
            尾鷲駅          0.069 (10/27)
            
熊野古道センター広場   0.063  (10/30)
    ・ 紀北町  道の駅海山      0.072  (10/24)
            三船中学校駐車場 0.077   (10/24)
            島勝浦和具      0.043  (10/26)・・・・・砂浜
            島勝神社       0.071  (10/26)
            島勝峠(切り通し)  0.092  (10/26)・・・・・切り通し
            赤羽若者センター  0.070  (10/26)
            紀伊長島総合支所 0.072  (10/26)
            矢口          0.079  (10/27)
            引本          0.057  (10/27
            海山役場       0.076  (10/27
            島勝第二トンネル  0.140  (10/30)・・・・・トンネル
            キャンプイン海山  0.074  (10/31
            
             測定値単位は、μS/h   測定高 1m