『 フキの薹 』  キク科フキ属 多年草
  春の到来を知らせてくれるような「蕗の薹」である。
まだ冬色のような土、枯れ葉などの隙間から湧き出すかのように鮮やかな生気に満ちた色だ。
雌雄異株で雌株は白っぽく、雄株は黄色の花粉を持っている。
フキの古名は「山生吹」で「生吹」は元気よく成長することを意味しているらしい。
本州、四国、九州に分布し山野に自生している。  仲間には「ツワブキ」がある。
蕗の薹は食用にされ特有のほろ苦さが佳い。
葉柄も煮物、塩漬け、きゃらぶきなどに加工される。  薬用にも使われているようだ。