「古の灯を点す 」
イヌガヤの油
イヌガヤ一粒の燈火
イヌガヤの実
庭の「イヌガヤ」がたくさん実をつけてくれました。
カヤの実ほど評価されませんが、昔は燈火用や機械油、理髪用にも使ったと言われています。
果実は甘みをもっていました。 カヤであれば種子も食べられるそうですが「イヌガヤ」では無理です。
中の種子を取り出して乾燥させ、その一粒を上の写真のように台の上にセットして点火してみました。
ローソク以上に明るい感じで約1分間点しましたが、灯油のような匂いは全くありません。
実用化する機会はありませんが、しばし古の灯に思いをはせるには十分です。
時間の流れがゆっくりと遅くなっていくような感じに浸りながらこの灯を眺めました。