「 イヌカタヒバ 」       イワヒバ科 イワヒバ属
   
 
         秋から冬の姿

            春から夏の姿
 
    いつの間にか庭にはびこってきた「イヌカタヒバ」だが、10月頃から紅色を帯びて美しい姿を現し始めた。
   葉の色が緑から黄緑色そして赤みを帯びてくる変化が見事である。
   
   地球上の生命体は皆懸命に生命活動を行っているが、その中で起こる変化はそれぞれに大きな価値をもっている。
  この「イヌカタヒバ」もじっと変化する姿を観ていると何か訴えているようにさえ見えてくるときがある。
   動物界はすべて植物によって支えられていることを考えれば植物は生命体の基盤ともいえる。
    そしてすべての生命体が生態系の中で共に生きている感じを強くするものである。
   一木一草にも尊い生命を感じるこの頃である。

  「イヌカタヒバ」は、中国、ベトナム、フィリッピン、台湾に分布するが個体数が少なく危急種であると言われている。
   当地では他の羊歯やコケなどに混じって実に繁殖力旺盛な羊歯で危急種とは考えられないくらいだ。
  「イヌカタヒバ」 の犬は価値の劣るものにつけれれることがおおいようだが、この種では決してそんなには見えない。
   「かた」は葉の成長をよく観ると分岐したところから片方によく伸びてるところからきたのだろうか?
  「ひば」は檜葉によく似ているところから名付けられたと考えられる。