『 イワタイゲキ 』  トウダイグサ科  トウダイグサ属 Euphorbia joikinii
 
荒磯の岩場に咲く「イワタイゲキ」 上部の葉が黄色になっている
 暖かい外洋に面した荒磯に自生している。
伊豆半島から沖縄まで分布しているが、当地方(東紀州紀北町)では、太平洋の荒波をまともに受けている
荒磯(二叉島の対岸)の岩場に自生しており、春の訪れとともに磯を惹き立てている。
時化の時には、波しぶきをかぶるような崖だが、しっかりと咲いている。
近くの磯を少し探してみたが見あたらない。  わずかの環境要因の違いで分布が左右されるのだろうか?
茎には長楕円形の葉が混み合ってついている。
上部の葉が黄色に変化しているがこれは包葉である。
花には、球を付けた柄が伸びているが、この球は子房で種のはいる実を作る器官である。
中国では「大戟」と言われる腎臓病に効く生薬があるそうだが「タイゲキ」の名前はここから来ていると言わ
れている。