「ジャイロスコープ」実験モデル  
 

 前回は、止まっても倒れない「座りごま」を取り上げたが、小学生対象にこの工作教室を開いた。
その時、CD-ROM4枚を使ったが三浦小学校の4年生Nさんが作成したコマは6分35秒も回転を続けて倒れずに座ることに成功した。  
 今までに何回かこのような工作をしたがこれは最高の記録で見事であった。

コマを考えながら工作したいと考えて回転体のいろいろな性質を取り上げたがその中で回転体の軸の向きが固定されようとする性質を検証するための実験も進めた。
・回転体を静止した状態と回転運動している状態で手に持って動かしたとき手に感じる違いを比較。
・上の写真はこの教室で使ったジャイロ効果を検証するための実験機である。
  中央にある黒縁の円板をモーターで回転させて左右、縦横自由に回転できるように支えたものである。
  回転運動が止まった状態で台を動かせば動かしたとおりに円板軸の向きも変化するが、回転運動して  いる状態では台を動かしても軸の向きは変化せずに固定されている。
この実験をした後で学習を応用発展できないか期待して試作したものである。
ジャイロ効果が人工衛星の姿勢制御や船の揺れ(ローリング、ピッチング)を止めることにも応用されていることへ考えを発展させたいものである。