「 童地蔵 」 を彫る      
                                             
 NHKの趣味悠々を視聴していたら「仏のこころを彫る」という講座で本当に可愛らしい童地蔵を拝見することができた。 2回しか視聴できなかったがテキストを購入して自分なりに何とか彫れないかと考えて取り組んだ作品である。
 木材は、庭の朴の木を枝切りしたときに残しておいたもので、植えてから20余年経っていたので愛着もあり心を込めて彫り進んだつもりである。
 木材の径が小さくぎりぎりの線で彫り進めたのと角材でないことで荒彫りの印をつけるのに少し苦労した。  したがって台座も素材をそのまま使っている。

  戯言(たわごと)
 最近、人の道を外れるようなニュースも多いが、昔日本人がもっていた和の心のようなものを想い出すこの頃である。
 人は地球上の生命体の中で最も知能的に優れ、他の生物と共生するための判断ができるはずである。
 しかし、人の欲望は快適な生活を求めることに限りが無く他の生物や地球環境を破壊するまでになってしまっている。
 昭和の初期に生まれた我々が青春時代を過ごした頃に比べれば、現代は夢のような暮らしである。
 衣食住については世界中から集めて利用できる時代。  癒しの空間は世界に広げることも可能である。
 しかし、他の生き物たちと比べれば、すごいエネルギー、資源の消費、空間の独占、有害新物質の生産をしている。
 特に、過去50年間の増大は著しいと考えられる。  
 お互いに殺し合いをしたり、兵器の生産も耐えることがない。 
 なぜ人として正しい判断をして地球上の生き物たちが共生できる世の中をつくれないのか。  
 つくろうとする人たちが出てこないのか。  欲望のコントロールも必要になってきたのではなかろうか。
 童のような純粋な心を大切にしたいものである。