「回転軸の保存性を試す」装置      
 
 
 A 回転板 裏面には回転させる直流モーターを取り付けている。
 B スイッチ付き電池ボックス 単3電池 2個直列
 C ベアリング 
 本体を裏面から観る
 直流モーター、電池ボックス回転板(裏面)などが見える。
  
  小学生対象のコマの実験をしたときに使用したものである。
 円盤が回転していないときには、下の台を動かせば装置全体が向きを変える。
 しかし、円盤が回転すると下の台(基盤)を動かしてもベアリングに支持されている装置の上の部分は動かず、軸の向きを保とうとする。
 人形モデルの姿でわかりやすくしてみた。
  回転軸の向きが保存されることは重要なことであるが、いろいろな実験をして、実証性、客観性で確かめたいと思い試作してみたものである。
 日常生活の中で見られる現象や人工衛星の姿勢制御、船の安定保持、ジャイロスコープなど応用も考え発展、創造を促したいと考えている。
 
 コマに関連した事項については、このサイトで他にも掲載。

 URL http://www.zd.ztv.ne.jp/masayon7wwx  「徒然庵へようこそ」
   
    3 「回転体の実験」  2000.11.              38 「コマをつくる」 2003.10.   
   59 止まっても倒れない「座りゴマ」2005.7.        60 コマの効果「ジャイロスコープモデル」 2005.8.  
  125 「ベンハムのコマ」 2010.11.


 つぶやき
 小中学校の理科指導については、文部科学省から学習指導要領で示されているが、もっとも基本となる科学的認識について疑問点がある。
  第2章 第1節 理科の目標 「科学的な見方や考え方について」
   科学がそれ以外の文化と区別される基本的な条件としては、実証性、再現性、客観性などが考えられる。 「科学的」と言うことはこれらの条件を検討する手続き   を重視するという側面からもとらえることができる。   と記載されている。
    しかし、科学的認識においては、合理性、実証性、客観性が基本的条件として考えるべきである。  
  再現性はどちらかと言えば実証性、客観性に含まれるものと考える。
   実験観察を行う場合も児童たちがなぜかという疑問について問題とするときに合理性は欠かせないはずである。
  学習指導要領の改訂時にも改訂の理念が明確でない。 
   戦後の理科教育の歴史は時代背景を基にした理念が示されていた。
    ・ 生活単元学習(生活との関連の中で学習が展開された)
    ・系統性を重視した学習(学問的体系も重視)
    ・教材の精選を重視した学習(ミニマムエッセンシャルズ) 
    ・探求学習(スプートニックショック後アメリカが取り組んだ理科教育PSSC、IPSなどの影響による現代化)  など
   総論には、理科教育の理想が網羅されているが、各論では、実践段階で演繹的指導展開が多くなり理想とはかけ離れていると思う。
   コンピューターの映像や図書資料の活用などが多くなっている。  
    ・児童の主体的な問題解決の重視  実感を伴う理解   具体的な体験 主体的な問題解決 自然や日常生活との関わりなど重要である。
      ・・・・・老人の浅はかなつぶやき・・・