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青空に舞う紙トンボ |
紙トンボ(原型) |
紙トンボ(改良型) |
以前に竹とんぼを何種類か作りましたが、適当な竹が入手しにくかったので簡単に作れそうな紙トンボを試作してみました。
よく飛ぶように留意したポイントは
・ 全体の重量をできるだけ軽くする。
・ 翼の仰角は、軸の近くを45°、翼端を10°ぐらいに設計する。
*空気抵抗が大きくなるので、その後右写真のように仰角を改良(小さく)した。
工作上の留意点は
・ 工作が容易で短時間でできること
・ 材料費を安価にする。
・ 翼を差し込む切り込みには治具を使う。 (木材で作成)
*改良型は木材を使用せず翼を直接軸に取り付ける。 (右写真)
製作工程
1 翼の型紙(別紙を用意)を厚紙に貼り付け切り取る。
2 翼支持体(中央部の発泡スチロール製のもの)の切り込みに翼を差し込む
*改良型は指示体を使用しない。
3 翼支持体に回転軸(竹ひご)を取り付ける。
4 両翼のバランスをとる。
5 翼のねじり、傾きの調整
6 翼の回転テストをしてバランスをとる。
7 テスト飛行 手を離れてからいくつ数えるまで飛び続けるか?
(回転力モーメントを大きくするために翼端に小さな錘を貼り付ける)
試作品 翼長 18mm 翼幅 27mm(最大部) 回転軸長 205mm 全重量 4g
(改良型は約2g)
子供には、子供らしい遊びがありそれを体験することも大切ではないだろうか?
最近は高度化されたテクノロジーを使って子供の興味関心を引き寄せる玩具も多いが、子供の発達段階に応じて子供らしい発想を展開していけるような遊びもほしい。
子供の考える力で興味関心を喚起する。
子供の社会は、大人の実社会を見習うことに専念するよりも、子供にしかできない理想を目指し夢見る場があってよいのではないだろうか。 嘗て学校に勤務していた頃、学校は実社会ではできない難しい理想の社会を目指して集団生活ができるのではないかと言っていたことがある。
「竹とんぼ」「紙トンボ」は、実社会では役に立つものではなく利用されることもないが、つくる体験は、将来の自分を形成する上で大切なものを残すこともあるのではないだろうか。
遊びながら形や仕組みを考える楽しさもある。
アインシュタインは土産に貰った磁石が将来物理学を目指すきっかけになったという記述も残っている。
レオナルドダヴィンチは、雨がどこから降ってくるのか探しにアルプスの山を登ったと言われている。
また、鳥が飛ぶのを見て様々な発想を展開し、ヘリコプターの原型のような回転翼の形は、昔、全日空のマークにもなっている。
アルキメデスは風呂にはいるときに浮力を思いついたとか言うエピソードもある。
子供の素朴な疑問、体験が展開されるような場がほしいものである。
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