「 カサゴの鱗 」   

   生の軌跡   
  地球上の生命体はすべて地域の環境に順応しながら生きている。
 したがって、生命体には生活環境変化に伴う暮らしの軌跡が年輪模様のように刻まれている部分がある。
 魚は、生涯、自分の鱗数が決まっている。  
 従って側線上の鱗数などは種の同定、年齢測定などにも利用される。
 1枚の鱗をよく観察するとそこに刻まれている模様は、様々な環境変化に応じて生きてきた軌跡を刻んでいる。
 餌に恵まれて適温で暮らしたときには成長が速いが、餌が少なく適温に恵まれていないときには成長が遅れる。  その変化が模様となって現れているのである。
 上の写真は、生物多様性年(COP10)オープニング記念行事写真コンテストで展示していただいたものである。
    ・2010年1月16日 名鉄ホール   ・5月22日、23日 名古屋市栄 オアシス21