「 霧 氷 」  大台ヶ原にて                                    
    
  霧氷は実に美しい姿を見せてくれる。
 予定した日に期待通り霧氷ができているとは限らないが、大台ヶ原で何回かこの美しい姿を見ることができた。
全山が満開の桜で飾られたような感じで紺碧の空をバックに見事な景色を醸し出してくれる。
平地では本当の青空がなかなか観られなくなって晴天でも白い感じだが、大台ヶ原の空は深く濃く彩る感じである。
 霧氷は、気温が0℃以下になっても水滴のままでいる過冷却の霧粒が冷えた樹木やその他のものに付着してできるものだが、気温や風の状態などによって白色になったり半透明になったりするようだ。
 木の枝などに付着した樹氷は、風上に向かって伸びていくがこれが「エビのしっぽ」(写真上段右端、下段左端など参照)と呼ばれる形となる。