「 結 索 標 本」 をつくる

「むすび」 10を標本にしてみました

         
 日常生活では、結びができなくても不自由せずに暮らしていけるので子供たちの中には結びができない子もかなりいます。  また、体験する機会も少なくなってしまいました。
 しかし、基本的なものを一つか二つぐらいはできるようにしておくことが大切ではないでしょうか。
結びは、人類が最初に考え出した技術かもわかりません。
そして長い歴史の中で伝えられてきた結びは一つの文化遺産と言ってもよいのではないでしょうか。
過日、小学生を対象とした指導依頼がありましたのでテキストとこの標本を作ってみました。
結びがいかに便利で日常生活にもなじめるのか体験させられたらと考えたりしています。
低学年が多いのでどれくらいできるか心配もあるし、能力差も大きいと思うので一応写真のような結びを取り上げてみました。   最低一つか二つぐらいは完成させたいと思っています。

戯言(たわごと)
 世の中が便利になり、利潤追求型の競争社会では一見理想的なように見えますが、様々な歪みも生じているのが現状ではないでしょうか。
 地球的規模で考えれば、あまりにも人間中心の欲望追求になってしまっているのではないでしょうか。
大気汚染、温暖化、有害物質の増大など大きな課題となっています。
 安易に生活できることはよいことですが、地球上の生命体が共存、共生していくためには、すべての生命体との関連の中で再考する必要もあるのではないかと考えます。
 地球環境問題で考えるならば、人間中心でなく他の生命体との関わりも考えなければなりません。
 一人一人のエネルギー消費量は、他の生命体と比較すれば桁違いに大きくなり、生活範囲も拡大しています。 人間だけが地球資源を浪費し、環境汚染し、欲望を満たすことは慎まなければならないときが来ているように思います。   
 少し不便であっても、人間本来の能力を失わないために自分の力でやるべきことがたくさんあります。
 子供たちも結びができなくなり、手先の器用さが失われていくのは残念です。
紐や帯がチャックやボタンに替わって便利になりましたが結びの習慣も少しは残したいですね。