「 ナミマガシワ」    ナミマガシワガイ科   Anomia chinensis PHILIPPYI

 

 
   紀北町船越の浜辺に漂着した「ナミマガシワ」。
  貝殻の内面は美しい真珠光沢によって輝き、浜辺でもよく目立ち愛玩されている。
  北海道以南の潮間帯付近で岩や小石に付着するが、左右不等殻で上部の写真は左殻である。
  右殻は白色不透明で極めて薄く、足糸を出す大きな穴状の部分がある。
  左殻も薄い貝殻で割れやすい。  特に浜辺では右殻が割れて無くなっていることが多い。
  形、色共に変化の多い貝である。

         難波女が 波間柏を 採るほどに
       
             日も暮れ袖に 月ぞやどれる     定家


      
             あした浜辺をさまよえば 昔のことぞ偲ばるる

           
        風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も