「 ナンバンギセル 」



ナンバンギセル  Aeginetia indica  ハマウツボ科 ナンバンギセル属
花期 8月〜10月
 
   姿、形を見ると南蛮人(ポルトガル人)が使う煙管(キセル)に似ているところから名付けられたのであろう。
  昭和時代までは、日本でも煙管がよく使われていた。
  日本にタバコが伝来したのは1542年と言われているが、最初の物は陶器製のパイプだったようだ。
   紀北町でもよく見かけるが、主にススキの根に寄生している。
  上の写真は、紀北町船越海岸で撮影したものである。   このような状態で数十株群生していた。
  花は長い花柄の先に横向きについている。   花は筒状で先が浅く5裂している。 高さは十数cm
  ナンバンギセルの名前になったのは江戸時代からで奈良時代、室町時代までは「思い草」と言われていたよう
  である。   「思い草」のほうが何となく親しみを感じるが、どうなのだろうか。
   
    仲間には「オオナンバンギセル」がある。   A.sinensis
      ・花が大きく、花冠裂片の縁に細歯がある。    ・がくの先端がとがらない。

         路の辺の尾花がしたの思い草  万葉集