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海山町に漂着した生きてる化石 『オウムガイ』
「 オウムガイ 」 Nautilus pompilius LINNE |
2001.8.24. 三重県海山町の浜辺に 『 オウムガイ 』 が流れ着きました。
台風11号が運んでくれたものですが、最初見つけた時には、まだ生きていた当時の体がしみついているように粘膜状のものがくっついていました。
特に真珠光沢の部分は輝き、黒褐色の部分は新鮮さを感じました。 軟体部は多分魚などに食べられたのでしょう。
この『オウムガイ」は、熱帯の珊瑚礁の海底50〜60mぐらいのところに生息しておりこの地方に漂着するのは稀だと言われています。 それにしても約2500km以上も漂流していたことを考えると不思議です。
古生代、中世代の頃から生息していた生きた化石 Living fossil と言われる生物です。 殻径は135mmで貝殻の中に多数の部屋があり気体を含んでいます。 成長に伴って体は外側の部屋に移っていきますが各室は細い管で繋がっています。 (右側の写真の小穴部)
現在もまだ奥の部屋に液体が残っていますが、腐敗した様子もなく全く匂いなどありません。
学名の pompilius は華美なという意味があるそうです。
英名は Chambered nautilus です。
台風11号の後『椰子の実』も5個拾いましたが、藤村の『椰子の実』の歌 を連想する出来事でした。
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