太陽  「 プロミネンス 」         


 太陽と比べてください  
 尾鷲市立天文科学館で撮影した 「プロミネンス」
      「天文ガイド」誌に掲載された
  左上・・・・・1992.6.21. 16:22 10”
  右上・・・・・1992.6.21. 16:22 50”
  左 ・・・・・ 1992.6.21. 16:23 20” 

 新宮市から太陽の観察に来られA氏が撮影終了された
 ので片づけをしていました。
 すると視野の中に今までに見たこともない巨大な「プロミ
 ネンス」が出現していました。
  早速、自分のカメラをセットして撮影にかかりました。
 短い時間の出来事でしたが、チャンスを与えてくれた
 神に感謝しています。

 冬至を過ぎると「一陽来復」のことわざ通り太陽が復活してくる感じがします。
 昨年は巨大なフレアも出現し、活発な太陽活動によってオーロラがあちこちで見られたようです。
 太陽はなんと言っても地球のエネルギー源であり生命体にとって絶対不可欠な存在です。
 生命を育み、生活、生態系の基盤でもあります。
 この偉大なる太陽について語ればきりがありませんが、ここではずいぶん昔尾鷲市立天文科学館で撮影した
 「巨大プロミネンス」を紹介したいと思います。
 「プロミネンス」とは、太陽の周縁部で彩層から吹き上げるガスの炎です。
 数十秒間で消失するものもあれば数ヶ月つづくものもあります。 大きさもまちまちです。
 このプロミネンスは 龍のように出現しましたが「プロミネンス」の長さは太陽直径の約0.23倍だから320000kmほどになります。
 つまり、地球を25個並べたぐらいの大きさです。
 磁力線に沿って形づくられるのですがその形も著しい変化に富んでいます。
 ある日、天文館に来館された方に説明していましたら丁度この場面をビデオ撮影された向日市の天文指導員の方が居られました。
 貴重な資料ですがお願いして、そのビデオテープを天文館に送って頂きました。
 現在、尾鷲市立天文科学館に所蔵されていると思います。
 太陽は水素の核融合によってエネルギーを生じていますが、謎の爆発、粒子の噴出など荒々しい素顔を見せています。
 ガリレオから科学的な観測が始まり、黒点のこと、11年の周期性をはじめとしてさまざまなことが解明されていますが、まだまだ謎の多い天体です。
 太陽の年齢は45〜50億年と言われていますが、太陽の一生が100億年として、後約50億年の寿命です。
 その時がくれば地球とともに一生を終えることになります。
 宇宙空間の星たちの中で、太陽は普通に存在する星の仲間ですが、寿命が100億年ぐらいの星たちは多いですね。
 あらゆるものの存在には限りがありますが、存在する限りは平和で幸せな時間が流れることを祈念したいです。
 色即是空 空即是色