土用波に乗ってきた 「 ルリガイ」

 アサガオガイ科「ルリガイ」  2002.9.

 

 2002年9月、土用波が打ち寄せる海山町船越海岸に「ルリガイ」が漂着しました。
南洋の暖流域に生息していた思われますが、瑠璃色(青紫色)が美しく、明るい方へ透かしてみるとステンドガラスのように映えます。     
浜でもひときわ目立っていました。
 他の巻き貝のように海底で生活するのではなく、足から分泌した泡によって海面を浮遊しています。 
波任せに暮らす不思議な貝ですね。
貝殻は極めて薄く厚さが0,2mmほどしかないので壊れやすく完全な個体はなかなか見つかりませんでした。
 10cmの高さからタイルに落としても簡単に割れてしまうような貝殻です。
クラゲを食べているそうですがこんなひ弱な貝がどのようにして補食するのか見てみたいですね。
日本海では数千個体が浜に打ち上げられたこともあるそうですが、船越海岸では20数年来初めての漂着でした。