イチョウで 「 杯 台 」  を作る    
 
    寒気が訪れる頃になると熱燗が何よりありがたい。
  食卓での晩酌は幸せを感じるときである。
  しかし、他の食器と比べると何となく杯が低く収まってる感じがするので杯台を利用している。
  これまでは桜材、トチノキ材などを使っていたが、庭の銀杏の枝切りをしたときに木の肌に触ると今までに感じたことのないような
  肌触りを感じたので早速杯台に使ってみた。
   イチョウの若木は肌がコルクのように柔らかく、滑らかな感じだ。
  杯がまるで庭の環境に育まれた褥に抱かれているような感じである。
  木の肌模様も共に暮らしたことを語りかけるような生活の軌跡を描いている。
  こんな杯で酌む酒は格別であり、愛飲している岐阜の「白真弓」も一段と引き立てられる感じである。
  何か小さなことでも成し遂げて満足感がもてる日は酔い心地も格別。
  晩酌はなんと言っても心身ともに充実した日が最高である。    
   私の健康のバロメーターでもある。