『 サルトリイバラ 』  ユリ科  Smilax china L
    冬になっても赤い実は美しい               結実                  開花
 
 真冬の1月になっても紅熟した実は美しく光り輝いていた。
 東紀州地方では、この葉を「オサスリバ」と呼んでいる。
 柏餅のようにこの葉に包んだものを「オサスリ」と呼んでいる。
 特有の香りがついて美味しい和菓子である。
 木質の蔓植物で落葉する。  葉は互生し、茎には刺があり硬く節ごとに曲がる。
 葉柄からは2本の巻きひげを出して木の枝などにからみ ついている。    雌雄異株
 初夏に、散形花序に黄緑色の花をつける。 
 秋には紅熟した実をつけるが、紀州では冬になり落葉してからも写真の ような実をつけていた。
 サルトリイバラの和名は、茎にある刺から名付けられたと考えられる。 猿捕りイバラ
 「サンキライ」とも呼ばれているが、
牧野富太郎の「新日本植物図鑑」では間違いであると書かれている。
 和の「サンキライ」と解すべきらしい。