「静電気回転体 」の実験




   
帯電体を「C」の集電板に近づけるとストロー12本で作られた「回転体」が回転する。                                           

 静電気に関する実験はいろいろと試みられているが、しくみがわかりやすく興味関心を喚起できるようなものを考えてみた。
 回転運動をさせるものには前回の「ハミルトン電気回転車」や「フランクリンモーター」などもあるがここでは、静電気の引力と斥力をそのまま利用するしくみを考えた。

 主なパーツは   ・A 電気供給ブラシ       ・B 放電ブラシ(アース)
            ・C 集電板            ・D 塩ビ管(マサツ電気発生用)
            ・E アース線
 実験の方法としくみ
 1 塩ビ管をティッシュぺーパーでこすってマサツ電気を起こし集電板「C」に近づける。
   (触れてもよい)
 2 静電誘導によって「A」の供給ブラシが帯電しストローの先端に巻き付けたアルミ箔を引きつける。
 3 アルミ箔が給電ブラシに触れると、同種の電気に帯電するため斥力でお互いに反発して動く。
 4 帯電したアルミ箔(ストロー)は回転運動によって「B」まで来るとアース線によって放電される。
 5 回転運動で再び「A」に近づくと静電気の引力で引き寄せられ、回転運動が続く。
 実験場の注意
 ・ 「A」のブラシと「B」のブラシが同時に触れるとマサツ抵抗が大きくなるので少しずらしておく。
 ・ 回転体(ストロー先端部)が「A」に引き寄せられる力で運動が続くようにブラシを少し曲げておく。
 ・ ブラシは固定せずにぶら下げておく方がよい。
 ・ 塩ビ管とティッシュペーパーで起こした静電気でも回転するが、前回の「起電機」を使えば連続運動が観察でき、実験が可能である。