『 セッコク 』    ラン科 セッコク属
     Dendrobium moniliforme
     
     
  

   平安時代の「本草和名」では「岩薬」、「少名彦薬根」の名前で出ているようだ。
  「少名彦薬根」は医薬の神の「少彦名神」から借用したものだそうである。
  薬根は根が薬になるところから来ているようである。
  昔は滋養強壮剤にも使われていたそうである。
  花期は4月から5月頃である。
   写真は桜の木に着生しているものだが、モッコクなどにも着生し力強く生きている。
  根が空気中の水分を吸っているようで露出している。
  水分などは太い茎に蓄えているものと考えられる。
  全国に広く分布しているが、苔むした樹木や沢沿いの岩場にも着生すると言われている。
   写真は6月に紀北町で撮影。