『 センリョウ 』
                                      
 「 センリョウ 」  Chloranthus glaber(thanb.)Makino  センリョウ科センリョウ属.
                    
  正月の生け花としても親しまれている「センリョウ」である。
冬の山路などで見かけると凄く鮮明な赤い実の美しさが目立つ。
マンリョウの実は葉の下に付くがセンリョウは葉の上に付くから分かりやすい。
実の数はマンリョウよりも少ないのでセンリョウと名付けられたらしいが、美しさは決してマンリョウに劣るものではなくまさに値千金と考えられないだろうか。
東北、紀伊半島、四国、九州に分布し暖地の林の中に自生している。
写真は11月末、三重県紀北町で撮影したものである。
似た仲間には
ヤブコウジ科のマンリョウ(万両)、カラタチバナ(百両)、ヤブコウジ(十両)アカネ科のアリドオシ(一両)がある。
 茎は葉の付け根の上がふくらんでいる。
 葉は革質、縁には鋸歯がある。
 花は花弁もがくもなく裸のめしべの近くにおしべの袋が付いているだけの構造でかなり変わった花と言える。