「 スプーン 」
機能と形状
写真のスプーンは、70年余使っているものであるが、今でも手放さない存在である。
他のスプーンと一緒に洗ったり、かたづけたりしているが、摩耗することもなく快適に使っている。
1939年頃ドイツで使っていたものを持ち帰り、九州の田舎で使い、現在は三重の田舎で使っている。
使い始めた当時は日本ではまだステンレスなど見かけなかった時代で、錆びない鉄として本当に珍しがられていた。
フォークも1本持っているが、使う機会は少なく、このスプーンだけはよく活用している。
食器は茶碗や椀、はしなどすべて、形状、重さなどが使いやすさと関わっている。
このスプーンは、重さが50g、長さが203mmでこの形が特徴である。
いろいろとスプーンを使ってみたがこのスプーンにかなうものはなかった。
本当に手に馴染む形状、重さである。
ステンレスのクロム含有量は分からないが、かなり品質のよいステンレスと考えられる。
磁石にはよく反応する。
他のスプーンと比べて摩耗、変質など少ない。
現在も販売していれば是非購入したいものである
ステンレスには多くの種類があり、クロム、ニッケルの量、加工法も様々だ。
歴史的にもかなり古い時代からの流れがあるようでかの有名なファラディーも研究に関わったことがあるようだ。
メーカーは、写真で示したとおり現在はよく見かけるゾーリンゲンである。