「 スジエビ」の脱皮

















     スジエビの脱皮殻

                                              
 2006年8月紀北町の銚子川で「スジエビ」が脱皮する様子を観察できました。
体長は2cm足らずの小さいスジエビでしたが見事に脱皮したのです。
右側の写真が脱皮殻ですが、小さな歩脚、繊細な触覚など生体だから出来る見事な技です。
脱皮は昆虫、甲殻類、節足動物などが成長の過程で行うものです。
体表に硬いクチクラ層をもつ動物は、成長の時に古いクチクラ層を脱ぎ捨てなければなりません。
クチクラ層は表皮中にある脱皮腺から分泌する脱皮液によって新しいものと入れ替わりますが、観察していると生命現象の不思議さを感じます。
残念ながら脱皮の瞬間は撮影できませんでしたが、数分後に撮影したのが右側の脱皮殻です。
河川などの指標生物として、この「スジエビ」は「水質階級2」にランクされています。
(少し汚い水の指標生物)
写真の「オオカナダモ」は撮影時水槽に入れたもので、銚子川のものではありません。