日光の分散
4 日光の分散
望遠鏡がはじめて作られた頃には、レンズを通る光が色によって屈折率を異にするため像に色がついて鮮明な像を作ることができませんでした。
そこでニュートンは,球面反射鏡を用いた反射望遠鏡を発明して,色を消すことに成功しています。 ニュートンが26歳のときのことです。 そして現在でも反射望遠鏡は使われつづけています。
さらにニュートンは光と色の関係を調べるために,太陽光を小さな穴を通して暗室に導き入れそれをガラスのプリズムで分散させ壁に映して観察しています。
赤,ダイダイ,黄,緑,青,藍,スミレ色と並びますがこれをニュートンは「スペクトル」と名づけています。
これが可視光線ですが、まさに虹の七色で美しく輝いています。 私たちの視覚は,この範囲で美を感じたり,さまざまなことを理解しています。
植物たちもいろいろな色(波長が異なる)の光をエネルギー源として活用しています。
スペクトルは、光の屈折率の違いで起こる現象ですがこの外側には赤外線や紫外線などが含まれています。
一色にしか見えない太陽光を簡単に分散させたいと思い下図のような大型プリズムを作ってみました。 主な部分は,「アクリル板」を加工して作りました。 プリズム本体には水を注入してあります。
日光の分散に使った大型プリズムと部屋の壁に投影した「スペクトル」
元は理科の教具として作ったものですが、子供たちが遊びに来たときなど出して見せたりして、自然の素晴らしさの一端でも感じ取れないかと考えています。