「 日時計 」       
     庭に設置している日時計(大理石使用)
昼は栄光の恵みに浴して歩み 夜は無言(しじま)の闇に憩う
  ずいぶん以前に教材用に作った日時計である。
地球の自転による影の動きがリアルに実感できるように装置を大きく製作した。
 地球上の生物はすべて太陽の恵みによって生まれ生命現象を営んでいるが、天体として太陽と地球との関わりの中で生きている実感はあまりないのではないだろうか。
 中学生に、今、自分はどちらの方へ動き、どれくらいの速さかな?と聞いても即答できない子もかなりいる。    簡単な算数で略算もできるはずですが
 また、愛・地球博では珍しい物がたくさん展示され、自然との関わりを強調されているが自然を人類の身近な生活圏との関わりだけでなく大きく観ることも必要ではないだろうか。
宇宙空間を飛んでいる宇宙船地球号として考察してみることも必要。
少なくとも生物たちにとって深く関わり、大きな環境要因をもたらす太陽、月に関しては何らかの形で取り上げて欲しいものである。 
地球博は見ていないので取り上げているのかもしれないが
 我々の生活習慣の基準でもあり、最も大きな要因をもたらす太陽と地球の動きに関して、大きな日時計のモニュメントぐらいは欲しかったと思う。   

日時計にはいろんな形の物が考案されているが、基本的にわかりやすい構造を選んだ。
 ・指針は、北の向きにその地の緯度に等しい傾きとしている。
 ・時刻表示板は、その弧がつくる面が指針に直交するようにセットする。 
 ・時差補正グラフ*を加えればこの日時計で時刻の読み取りができる。
材料は塩ビパイプ、ステンレス棒、ベニヤ板、ステンレス板などである。
*指針の影が示す時刻は、その地の地方真太陽時である。 従って経度差による時差を減じ、均時差調整する