倒れない「座りごま」を作る  
 

回転する「座りごま」         「回転が泊まった状態」             製作に使った 「ジグソー盤」  
小学校高学年を対象として工作教室の依頼があったので以前に回転体の運動として扱ったコマを思い出しながらコマの試作にかかった。
今回は,回転板を厚さ4mmのシナベニヤ板をくりぬいて製作した。
コマの中心を出してバランスをとるのはかなり注意が必要であるが、右上写真にあるようなジグソー盤治具を製作して用意した。
鋸歯の上下運動については、横ぶれを少なくするために下部にガイドルーラー(滑車)を取り付けた。

主な材料
回転軸・・・・・・・竹 長さは11cm、太さ先端部2mm 上部6mm
回転板・・・・・・・シナベニヤ板 厚さ4mm 直径14.5cm
コマの台(マジックの軸)・・・・・ビール缶の底の一部をマジック筒に貼り付ける。(写真中央参照)

回転持続時間
3分間目標 (試作のコマは3分15秒)

座りごまについて
試作のコマは、回転軸を取り付けてバランスを見るために回したところ回転が止まった時点で立ったままの姿勢になった。
初めての経験だったので驚き、これはおもしろいと考え「座りごま」と名付けて作成することにした。
床と接する軸の先端部分(直径2mm)は、丸く削らずに切断したまま使っている。
止まるまでに少し首振り運動をしていても次第に姿勢を正して、止まる時点ではまっすぐに直立する。
その停止するまでの様子を60秒間動画に納めたが、ファイルのサイズが大きくなりすぎたので省略する。

回転運動は、原子の世界から天体、宇宙に至るまで見られるもので特に地球の回転運動(公転、自転)は我々の生活リズムと直接繋がるものである。
このようなことを連想しながら好奇心を喚起し、応用、創造へと発展させたい。、

実際の工作教室では、CD−ROM(4枚重ね)を使ったのでバランスはよくとれており回転持続時間ももっと延びる。
 回転持続時間の最長は、小学校5年生の女子児童が作ったもので6分37秒だった。