「 20cmニュートン式反射望遠鏡 」 の製作                          フォーク型反射赤道儀

 


20cm 主鏡
ゼロデュア


 鏡面研磨は、鏡素材にゼロデュアを使い数種類の研磨剤で磨いた。
かなりの時間を要し、仕上がりが近づくと暑い夏の中、ドアを閉め切って埃のない部屋で作業に没頭した。
 途中では何回も鏡面テストを行ったが、仕上げ段階でのフーコーテストは鏡面の微妙な変化をみごとに見せてくれた。
 その当時最も感心したのは、ニュートンの時代にこのような加工法が用いられて手作業で正確に仕上げられていたことである。
  フーコーテストではわずか数回の研磨でもその違いが見られ、放物面のテストできた。
 主鏡を磨いたのは、1993年で口径15cm、口径20cm、2台の天体観測用望遠鏡を翌年までに完成させた。
 ずいぶん昔になってしまったが、鏡筒、赤道儀、接眼部の工作、斜鏡の取り付けなどについて設計から組み立てるまでいろいろと身近にある物を使って工夫した思い出がある。
 
 ずいぶん以前のことを取り上げることになったが、ジャンクボックスをあさっていたら、昔、天文科学館に勤めていた頃の資料などが見つかり大変懐かしく想い出されたので掲載することにした。
 あの頃は少し天文に夢中になり、天文関係の施設にもよく出かけた。
 望遠鏡の主鏡については、滋賀県野洲にある有名な特殊光学研究所を数回訪れて苗村さんに直接ご指導を頂いた。
主鏡を製作してから14年余経過するが上部写真のように健在である。
最近では天体観望する機会も少なくなってきたが、太陽や月、惑星など明るい天体は屈折望遠鏡を使用している。
赤道儀の駆動装置については、ウオームギヤ、ベアリング、プーリ、シャフトなど以外は身近にある物を使い自作した。