略式 天 秤 」       

 
  「天秤」
  
・動機
 小さな質量とその質量変化を測定するために製作にかかった。

・製作上の留意点
 できるだけ単純化する。
 身近な材料を使って作成する。

・機構
子供たちにもその仕組みがわかりやすいようにする。
 
ものつくりや実験工作などをやっていると小さな質量測定や小さな質量変化を識別したいことがあります。
そんなときに、現在市販されている電子天秤を使えば最も簡単で精度もよいのですが、日常生活の中では見あたりません。
そこで、昔の天秤を思い浮かべて製作してみました。
精度もよくありませんが何とか目的を果たすことができたので満足しています。

子供たちが何かほしい時に、すぐに既製品を購入したり、与えたりせずに自分で工夫してできないか考えるようにすすめていますが、古き時代の考え方で今では通用しないかもしれませんね。
昔の道具や機器にはその仕組みの中にたくさんのアイデアが組み込まれているものがありました。
複雑な機械も分解すれば、単純な仕組みの組み合わせになります。 しかし、現在パーツ化されたものは中を見ることもできないものが多く仕組みを理解することは難しいですね。
昔の職人さんたちが使っていた道具や作業はわかりやすく興味関心を持って眺めることもできました。
現在はブラックボックス的に仕事が進み途中の過程がわかりにくいので子供たちにとっては関心をもつ機会が少なくなりましたね。