ほうのきの葉
「 菓子鉢 」
ホオノキは緑の若葉もすてきで刺身や食材の盛りつけ付けにも使っています。
(2005.6.には「ホウノキの若葉」として紹介)
しかし、秋が訪れて葉の色が変わると一枚一枚音を立てながら散ってきます。
その枯れ葉一つを拾い上げると、捨てるのにはもったいない感じがしたので菓子鉢に使ってみました。
葉の裏に薄いベニヤ板(少し反りをつける)を貼り付けて小さな木片で下から支えています。
菓子鉢として機能的には、無駄もありますが、何となくいろいろ連想しながらコーヒーなど嗜むのも一興です。
戯言
ずいぶん昔ある中学校に勤めていた頃にその学校の改築工事があり、現場の人たちや設計事務所の人たちと語り合ったことを想い出します。 現在は効率、利害関係に重きが置かれており、建築関係業者と教育者が語り合うなどのゆとりがないかもしれませんが昔は本当によく語り合いました。
特に設計事務所は懇切に何回もヒヤリングをやってくれましたので学校現場の実態と教育環境など十分に配慮してくれました。 その中でも設計技師の人と「無駄の効用」について語り合ったことが強く印象に残っています。
学校教育環境では無駄と考えられる空間も必要ではないですかと提言すると 「うん 確かに考えなければならないことです」 と同意してくれました。 その当時の学校では建築場所に余裕が無くあまり取り入れることがありませんでした。
しかし、しばらくして同じ町内で同じ設計事務所によって中学校の建築されたのを見て本当に驚きました。
自分が言っていたことが、見事に取り入れられていたのです。 効率だけを考えて隙間を無くしてしまうような設計ではなく、中庭や小さな坪庭のような空間も取り入れられており、教室の窓辺から眺められる樹木もあるのです。
生徒たちが本当に心を癒す空間として十分役立っています。
学校生活では、機能、効率を重視するだけでなく真のゆとりある環境も必要ではないかと思いますがいかがでしょうか。
ノウハウだけを考えていけば、校外環境による落差は大きくなるばかりです。
数値化される知的理解力(テスト)、体力などが極性化していく傾向があるようですが、やはり正常分配曲線になるような姿が自然だと思うし、そのような結果を育むような環境が大切であると考えます。