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「 ツメタガイ 」
タマガイ科Naticidae Neverita(Glossaulax)didyma
北海道以南の潮間帯下に生息している。
卵塊は砂を固めて作った茶碗のような形なので「砂茶碗」と言われてよく砂浜などで見かける。
鋭い歯舌をもっており、酸性液を分泌して二枚貝などの貝殻に穴を開け肉食する。
酸で炭酸カルシウムの貝殻を溶かし、丸ヤスリで削るように穴を開けていくのであろうと思われる。 穴が開けられた貝殻などを拾うとまるでドリルであけたようにきれいに穴が開いている。
かなり長い時間をかけて穴を開けて貝を食べているのであろう。
最近では異常繁殖して困っている海岸もあるようである。特にアサリなど養殖している場所では被害が大きいと思われる。
たのみつる 人はなぎさの かたつがい
あわぬにつけて 身をうらみつつ
鴨 長明
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