![]() 朝、近くの道端に出ると鮮やかなブルーの花が湧いてくるように咲いていた。 朝露に濡れている「ツユクサ」は最高に美しい。 奈良平安時代にはこの花弁を臼で搗いて染めたらしく「つきくさ」と言っている。 万葉集では「月草」とか「鴨頭草(つきくさ)」と表記され「搗草」とも書かれている。 古今集でも「月草」で江戸時代になると「ツユクサ」に変わっている。 ツユクサに変わった理由は、ツユクサで染めたものは水に浸けると色が落ち、日が経つと色が褪せてしまうからだと言われている。 やはり朝露に咲いた花の美しさから「ツユクサ」の方が似合っている。 午後になるとしぼんでしまうが、美しきものが短命なのは、世の常なることなのだろうか。 この色を留めておきたい気持ちだけれど・・・ 似てる仲間には「イボクサ」「トキワツユクサ」「ムラサキツユクサ」などがある。 |