「ウメの花」        バラ科
























 東風吹かば 匂い起こせよ梅の花
    主なしとて春な忘れそ
勉強が大嫌いであった小生にとっては太宰府の天満宮に出かけるのも苦手であったが
菅原道真の歌は、何となく思い出す。
天満宮の「飛梅」も懐かしい。   
日本列島の半分ぐらい離れた九州の地から三重に住んで55年を経過したが、飛梅の心はわかるような気がする。
そして梅の花を見ると赤い毛氈の上で「うめがえもち?」を食べたり、近くの天拝山に登ったことなどを想い出す。
 今年は暖冬で早く咲き始めたが、梅一輪一輪ほどの暖かさと言われるように少し肌寒い日でも春の訪れを確かに感じてくる。
 香りもほかの花々とは異なり、和の心を誘うようである。
清少納言も枕草子の中で「梅の匂ひにこそ古えのこともたちかえり思い出でらるる」と記している。
 写真の花は、玄関にグラスを持ち出し活けてみた。