『 ムベの葉脈 』
   
     「 ムベ 」    アケビ科 ムベ属

      左上・・・・・ 葉脈標本(ラミネート加工)

      右上・・・・・ 部分拡大した葉脈標本

      左下・・・・・ ムベの葉 (冬)
                   2010.1.13.
                    
  ムベはアケビとよく似ており同じアケビ科の植物だが、アケビと異なり実が縦に裂開することはない。
 アケビと同じように種子の周りの果肉が甘く美味しいので昔は朝廷にも献上されていたらしい。

  アケビは開け実から名付けられたとも言われている。
 したがって高貴な人たちは食用にしなかったようである。   
 
 葉脈標本には、ヒイラギ、ツバキ、キンモクセイなどが利用されることが多いが、アケビやムベは葉脈が強いの で理科教材用には使いやすいものである。
 また、葉肉を溶かしとるのに水酸化ナトリウムが使われてきたが、身近になかったので炭酸水素ナトリウム  (重曹)を使用した。   炭酸水素ナトリウム(熱分解)→炭酸ナトリウム

 自然の造形には、いつも感心しているが、葉脈の姿も見事である。
 根毛から吸収された水分、養分などが道管を通って葉まで運ばる理想の形なのだろう。