「ユカリ」 「ナミノハナ」 「ホソバナミノハナ」



「ユカリ」
Plocamium telfairiae Harvey
「ナミノハナ」
Chondrococcus japonicus Okamura
「ホソバナミノハナ」
Chondrococcus hornemanni Schmits
「ユカリ」の先端部 「ナミノハナ」の先端部 「ホソバナミノハナ」の先端部
 
   海藻は標本にすると美しいものが多いが、中でも「ユカリ」「ナミノハナ」の仲間は格別である。
   
   この海藻は、紀北町船越の浜で採集したものであるが、美しく「栞」(しおり)に使ってみたりしている。
 
   「ユカリ」    
紅藻類 スギノリ目 ユカリ科
    ホソバナミノハナとよく似ているが、最先端部をよく見ると少し内側に曲がり櫛状(左右対称ではない)
    の刺をもっている。
    水深20mぐらいまでに生息しているが、タイドプールなどでも割合よく見かける海藻である。

   「ナミノハナ」 
紅藻類 カクレイト目 ナミノハナ科
    「ユカリ」とよく似ているが、最末端の小枝の形状が異なる。 (写真で比較)

   「ホソバナミノハナ」
紅藻類 カクレイト目 ナミノハナ科
    「ナミノハナ」より繊細な感じがして「ユカリ」ともよく似ているので見分けにくいが、最先端部を見ると
    「ユカリ」の仲間とのちがいがわかる。
    生時には独特の香りを放つ。 図鑑などには線香の匂いと書いてある。
     最近は松ヤニと書いているものもあるが、若者には松ヤニと感じる人が多いのだろう。